2009年09月07日

テレビのシステム変更は可能か?

イチローがメジャーリーグ2000本安打を達成したという朗報と共に、こんなニュースが目に付いた。

電通、役員報酬返上を延長 続く業績低迷で

出版業界では業績がよさそうだと思っていたゴマブックスが民事再生法を提出したという。

ゴマブックス、民事再生法を申請 小説「赤い糸」出版

電通でさえ業績が低迷する中、映画や出版も含むメディア業界は惨憺たる有様である。

今日、こんな日記を書いた。

久しぶりに吉祥寺でEプロデューサーとM監督と一緒に会った。

そこで出た話だが、今もしかるべきポジションを確保している業界でも有名な世渡り上手のK氏が、M監督に向かって「今年は映画が壊れるぞ」といったそうである。

僕からするととっくの昔に映画のビジネスモデルは壊れているから何も驚くことはないが、倒産が弱小の配給会社や製作プロだけではなく中核を担うところにまで及ぶということだと察した。

狭い業界なのに、あるいは狭いからかもしれないが、映画業界は労働力(想像力&創造力)の流動性などとは程遠く、あらゆる局面で典型的なガラパゴス化現象が見て取れる。

そこでわれらが、物欲しげに島の周辺をぷかぷかと浮遊しているとするなら、そんな奴に何の未来もないといわれるのが落ちだろう。


たとえはよくないが、旧来メディアを自民党とたとえた場合、民主党に当たる勢力が存在しない。

税金で成立している政治や官僚組織と違って、市場原理で成立している民間の違いだということもあるが、その多くが既得権益(許認可、再販制度、記者クラブ制度など)の上に成り立っていて、長期一党支配体制と一体化して存在し続けたからではないかと思われる。

テレビ局と製作プロダクションの関係は”捏造事件”などで話題になり多少改善されたところもあるが、不況によって、孫請け会社などは仕事にありつくこともできず放置されているのが現状だ。

放送と製作の分離をするだけで俄然製作プロの業績は一挙に上がり、放送内容も格段と進歩し、世界マーケットを視野に入れたコンテンツなどを生み出すことも可能になると思うが、そんなことを自由に発言することができないのが今のテレビ業界である。

放送と製作の分離が現実となったら、今のようにテレビ局主導の映画作りもできなくなる。

テレビ局の映画関係者はテレビ局が映画作りに参加したから今の映画界があるなんていっているが、まったくの噴飯もので、高価な電波を私物化して大量宣伝で映画観客を囲い込んだだけなのであり、テレビ局などは一時の自民党の派閥のようなもであるに過ぎないというのが本当のところだ。

今、製作プロダクションにとってもっとも求められているのは放送と製作のシステムの変更だが、テレビ局とのいい関係を続けていくために(仕事を失いたくないがために)、ほとんどの製作プロダクションは派閥のポチになっていてこのことについて議論すらない。

視聴者や観客の利益になることだから、またひいては国益にもつながっていくことだから、今回の政権交代を機に改めて考えを深めてみようと思った。


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2009年09月04日

映像コンテンツ・バブルの未来は不透明だ

映像コンテンツのDVDが売れなくて商売にならないという声をどこにいっても聞く。

吐き捨てるような調子で、「映画も映像コンテンツもバブルですよ。つくり過ぎです!」と、まるで僕の責任かのようにいわれることもある。

今日、こんな記事があった。

フジテレビと日本テレビ、GyaOへ出資

ヤフーは9月4日、フジテレビジョンと日本テレビ放送網(日本テレビ)との間で業務提携し、両社がヤフーの子会社であるGyaOに出資することで合意したことを発表した。

ヤフーは4月にUSENからGyaOの株式の51%を譲り受け子会社化した。2009年秋からYahoo!動画とGyaOの両サービスを統合した映像配信サイトを提供する予定だ。

 今回の業務提携により、フジテレビジョンはGyaOが運営する有料映像配信サイトへ「フジテレビ On Demand」を出店する。日本テレビは映像事業に関する、無料広告モデル、課金モデル、EC連携モデルなど、ビジネス全般にわたる協業の検討を行う。両社ともGyaOの株式取得後の出資比率は7%になる。

 出資後のGyaOの資本金は2億5000万円。主な株主はヤフー(51%)、USEN(35%)、フジテレビジョン(7%)、日本テレビ(7%)。

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正直言って、GyaOのことなんか忘れていて、もういつ見たのか思い出すことすらできない。

誰か見ているのだろうか?

それはともかく、今回の出資による業務提携の意味がまったくわからない。

GyaOの株を100%保持していたUSENからヤフーが51%を取得し、今回フジテレビと日本テレビが7%ずつ取得して、USENの持ち株が35%になり、そのうちGyaOからUSENが外れるのだろうなとは想像できるが。

映画ビジネスに顕著なように、映像コンテンツ業界は生き残りをかけて体力勝負になっているが、USENはともかくそんな風も感じられない。

有力ウィンドウを押さえることにかすかに意味は見出せるが、今やGyaO自体にとてもメリットがあるとは思えないし、自称零細コンテンツ・プロバイダーは理解できなくて途方にくれている。


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2009年08月07日

押尾学が出演している映画3本がお蔵入り?

酒井法子に逮捕状が出て押尾学事件のほうがかすんできたなと思っていたら、こちらもまた新たな情報が出てきた。

夕刊フジから一部引用。
押尾事件、死亡女性宅からコカイン…入手経路解明へ

合成麻薬MDMAを使用したとしてミュージシャンで俳優の押尾学容疑者(31)が逮捕された事件で、犯行現場となった東京・六本木ヒルズのマンションの一室で全裸で死亡していた女性の自宅から、コカインとみられる白い粉末が警視庁に押収されていたことが分かった。麻布署では押尾容疑者の薬物入手経路を解明する重要な手がかりになるとみて調べている。


こんな記事もある。

iZaから一部を引用。
押尾逮捕に映画界衝撃 カンヌ意欲作お蔵入りか

押尾学容疑者の逮捕は映画界にも大きなショックをもたらした。公開を控える映画に押尾容疑者は3本も出演。作品のお蔵入りも心配され、配給会社は悲鳴をあげる。
今年12月公開の「誘拐ラプソディー」(榊英雄監督)を配給する角川映画は「対応を協議中です」と説明。来年2月公開予定の「だから俺達は、朝を待っていた」(内田英治監督)を配給するアステアも「捜査の進展などの状況を見て、制作サイドと話し合って決めたい」とした。今年5月のカンヌ国際映画祭に出品されたスペイン映画「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー」(イサベル・コイシェ監督)は日本での配給先や公開日も決まっていない。


以前、自分で製作した映画で同じような経験をしたことがあっただけに、とても他人事とは思えない。

特に押尾学事件の場合、女性が死んでいるだけにきわめて厄介だと想像できるので、映画製作関係者の心労は計り知れないものがあると思われる。





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2009年08月06日

ビジネスモデルが壊れた洋画配給会社の倒産

洋画配給会社ワイズポリシーに続いてムービーアイ・エンタテインメント(株)が倒産したとのこと。

映画・ビデオ配給、制作、宣伝
ムービーアイ・エンタテインメント株式会社
自己破産を申請
負債42億8984万円


洋画配給会社といっても日本映画を配給したり出資したりするケースも少なくなく、製作プロやタレントプロなどにも影響が出そうだ。

昨年から、洋画を買い付けてきて劇場公開し、DVDで回収するというビジネスモデルが壊れていて、比較的小規模な洋画配給会社が危ないと噂されていた。

で、社長が姿をくらましているといわれていたZ社のホームページに飛んでみたら、すでに存在していなかった。

周囲を見回しても明るい兆候はない。

困ったもんだ。

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2009年07月08日

”男と女”のようなテレビ局と映画産業の関係

今日の文化通信の記事が気になった。

この言い草はなんだろう。

民放4局「映画」責任者が語る、テレビ局の映画がなければ映画産業は衰退していた

映画産業が何か文句を言ってるわけではないのに。

テレビ局はもっと評価してほしいと願っているのか。

テレビ局が男だとは思わないが、面倒を見てきたあばずれ女(映画)に振り回されているといった印象の記事だと思った。

映画はどうしようもないあばずれ女であり、図体のでかい男めかけみたいなもんだ。

何にでもなびく。

テレビ局と映画産業の蜜月時代が終わりを迎えているのかもしれない。

それとも、文化通信記者の恣意的な言い回しでしかないのか。

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2009年07月01日

ハリウッドは3D映画で映画館をテーマパーク化する計画?

2009年は3D映画元年になるらしい。

ハリウッドが3D映画で映画館をテーマパークにするというニュースは何度も流れて、ジェームズキャメロンの3D大作「アバター」が今年の年末に(いわゆる正月映画として)公開される。

で、こんな記事がCNETjapnにあった。

3Dがもたらす新しい映像のルール--テクノロジが映画やテレビの作り方を変える

今年の始め頃、知り合いの映画興行関係者は、「これまで何度も3D映画はあったが、いつもその場限りで終わった。きっと今度もそうなるんじゃないの」と言っていたが、最近は、「どうなるのかねえ」という言葉に変わっている。

僕は映画が映像コンテンツの一つになるのではないかと考えている。

膨大な予算をかけた3D大作から旧来の2D映画、デジタルビデオ映画、テレビ映画、ケータイ映画、デジタルサイネージ映画もあるかもしれない。

昔の映画人に言わせたら、「そんなもの映画じゃねえ」ということになるかもしれないが。

また僕は、そんな状況から単なるコンテンツではなくてこれが”映画”という作品が出てくるのではないかと考えている。

その考えの上で、”量が質を生む”というのであれば納得できるし、賛同することもできる。

この映像コンテンツの動向は、音楽や文学、美術や写真、もしかしたらライフスタイルにも影響を与えるかもしれない。

何が大事なのか、何を人々が求めているのか、人類はどこへ行くのかなど、根本的な問題が改めて問われることになるかもしれないからだ。

何しろ、インターネットがあるから、人類共通の問題であるならば、すさまじいスピードでグローバル化する。

そういう意味で、3D映画の作り方にも大いに興味がある。







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2009年05月31日

バラエティ・ジャパンのサイトが閉鎖へ

今朝になって気がついたのだが、ほぼ毎日チェックしている”バラエティ・ジャパン”が今日で更新がストップし、来月いっぱいで閉鎖するとのことだ。

VARIETY JAPANとは:
1905年に創刊されたハリウッド発のNo.1エンタテインメント誌の日本版。ハリウッドのほか、全世界の映画、テレビ、演劇、音楽情報を発信。また、VARIETY JAPANでは、日本、そしてロサンゼルスの日本人編集スタッフが、独自取材によりエンタテインメントシーンのムーブメントを伝えていきます。

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バラエティ・ジャパン


文化通信、興行通信、ビデオリサーチ、オリコン、日経トレンディネットなどより更新頻度が高く、毎日チェックを入れてるサイトだっただけに残念だ。

日本語で読めるハリウッド情報も群を抜いていた。

日本映画マーケットにおける洋画の興行収入が邦画と比べて相対的に減少し、洋画配給会社のビジネスモデルが崩壊(ワイズポリシーの破産など)しつつある今、そこに関係するメディアであるバラエティ・ジャパンのサイト閉鎖はいたしかたないことなのだろう。

他にもいくつかのエンターテインメント・サイト(主に映画だが)を見ているが、横並びのインフォメーション機能があるだけで先行き苦しかろうと思う。

で、同社のお知らせから一部を引用すると、
 「VARIETY JAPAN」休刊のお知らせ
弊社といたしましては、今後エレクトロニクス媒体およびその関連事業に経営資源を集中することにより、更なる顧客価値の向上、経営効率の改善を図る所存でございます。


これを読むと、エンターテインメントからの撤退というだけで、他の分野に商機を見出していくという感じである。

もしかしたら、世界的にエンターテインメントのパワーダウンが始まったのではないか、これからの時代に即応する新しいジャーナリスティックなコンテンツが求められているのかもしれない、なんて思った。

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2009年05月10日

新しいビジネスモデルが生まれない映画業界

比較的小さな映画配給会社の経営状況が悪いという話は業界内で聞いていたが、洋画を主に配給していたワイズポリシーが破産したらしい。

東京商工リサーチ情報

連鎖倒産する会社もあるとの噂も聞こえる。

その前に、映画製作会社を含む制作プロダクションの経営がひどく、倒産しようにも倒産できないような状況に陥っているようなところもある。

そんな状況はもう何十年も前から続いていることで、弱小の制作プロがよりひどい状況になっていることは、以前になんども書いたように映画業界の構造上の問題であり目新しいことではない。

今回のワイズポリシーの破産は、映画のDVDパッケージが以前のように売れなくなったからであり、これまでの映画配給のビジネスモデルが壊れたということであり、構造上の問題が配給という流通にも拡大したということなのではないかと思う。

これから、テレビ局を中核とする製作・配給体制でないと生き残れないという状況が、ますます加速していきそうだ。

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2009年03月29日

ウルトラライトプレーンが事故で二人が死亡

今日の午後、茨城県でウルトラライトプレーンの事故があり、二人の男性が死亡されたらしい。


今日、テレビのニュースで見ていたのだが忘れていて、前の記事へのコメントで思い出しこの記事を書いている。

まず、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。


超軽量機墜落>男性2人死亡 茨城・利根川河川敷
3月29日18時11分配信 毎日新聞



墜落した軽飛行機=茨城県五霞町で2009年3月29日午後5時38分、本社ヘリから山本晋撮影

 29日午後3時ごろ、茨城県五霞町川妻の利根川河川敷に超軽量動力機(マイクロライトプレーン)が墜落、搭乗者2人が心肺停止状態で病院へ運ばれ、間もなく死亡が確認された。県警境署が墜落原因を調べている。また、国土交通省運輸安全委員会は30日、事故調査官2人を現地へ派遣する。

 同署と茨城西南広域消防本部によると、死亡した2人のうち1人は東京都墨田区、自営業、押切厚由さん(50)で、もう1人は埼玉県越谷市の男性(64)とみられる。

 同機は2人乗りで、全長6メートル、両翼約10メートル。河川敷の草地に北から南へ向かって前部から墜落した。グライダーなどの小型機が発着する滑走路状の場所(延長約300メートル)から離陸した直後、旋回しながら数百メートル離れた場所に落ちたという目撃情報があるという。

 現場は東武日光線南栗橋駅(埼玉県栗橋町)の北東約2.7キロにある利根川右岸。近くでは、3年前にも超軽量動力機が利根川へ墜落し、男性1人が死亡している。【八田浩輔、宮本寛治】

 国土交通省航空局のホームページによると、超軽量動力機は燃料タンクの容量が30リットル以耐空証明や操縦者の技能証明は不要だが、離着陸場所などは航空法に基づく同省の許可が必要になる。




それにしても、高校生たちが一致協力してウルトラライトプレーンを作って実際に飛ぶという、映画『スーパー・ハイスクール・ギャング』全国上映を成功させるためのプロジェクト”赤とんぼ作戦”のホームページを立ち上げた日に、こんな事故が起きるとは予想もしていませんでした。

赤とんぼ作戦ホームページ


偶然といえば偶然、この事故が”赤とんぼ作戦”にどんな影響があるのか今のところまったくわかりません。


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2009年03月27日

”赤とんぼ作戦”の企画書本文を公開

このところずっと書いていた”赤とんぼ作戦”の企画書の本文を公開することにした。

人によっては面白いかもしれないし、ビジネスにつながらないとも限らないから。

僕という人間をより分かってもらえるかもしれないし。

ほぼこんな感じだなあという出来上がりで、もう大幅に直すことはないだろうとの判断で掲載することにした。

”赤とんぼ作戦”企画書本文

この考えで、最後のチャレンジをしようと思っている。

企画書の中で少し触れていますが、まあ「やぶれかぶれ」みたいなことかもしれませんが、僕のイメージでは”同時ウィンドウ開放”では画期的な日本映画になるのではないかと思っている。

そうなるようにするつもりだが、ウンとツキを当てにしながら、頑張ろう!





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2008年07月18日

磯崎哲也氏が解説する”映画制作と金商法”

磯崎哲也氏のブログに知らないことが掲載されていた。

isologue(イソログ)- by 磯崎哲也事務所

映画製作者として知らなかったではすまないので、後日ゆっくり研究するとして、備忘録も兼ねて記録しておく。

今時のインディーズ映画制作と金商法(規制のおさらい編)

今時のインディーズ映画制作と金商法(「株式会社」を使ったシンプルなスキーム編)


全文コピーしておきたいほどの内容。

二度ほどさらーっと読んだが、もう一つ理解できないでいる。




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2008年06月25日

JDCに見る日本の映画ファンドの行方

図書館でキネマ旬報を読んでいたら、”数年前から始まった日本の映画ファンドが節目のときを迎えている”というような記事があった。

これまでに何度か映画ファンド関係者と会ったことがあるが、担当者の映画における無知振りにも驚かされるとともに、製作者にとってほとんどメリットのない、屈辱的ともいえる契約システムにあきれたことがある。

で、”映画ファンドの動向”をネットで調べてみたら、映画ファンドをリードしてきたJDC(ジャパンデジタルコンテンツ)に関してこんなブログがあった。

「GDHの次はJDC信託・・・。」Obra de Sobra よしなしごと

JDC信託、元社員が8700万円を横領

ベトナム未公開株ファンド不祥事のJDC信託・信託作品「カンフーくん」

「九天社」 破産手続き開始決定


以上の記事を見る限り、日本の映画ファンドをリードしてきた(マスコミが報じていた)JDCは相当厳しいところに追い込まれていると思われる。

他は推して知るべしか、否か?


JDC(ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社)
2008/06/03 当社の元従業員による不祥事について (140kb)


ところで、JDCの信託対象となった作品や製作団体は大丈夫だろうか。

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2008年01月31日

2007年日本映画界、動員、興収とも洋画が邦画を逆転

備忘録を兼ねての記事。

2008年1月31日、日本映画製作者連盟(映連、会長・松岡功)が2007年の全国映画概況を発表した。

日本映画製作者連盟資料

バラエティニュース


昨年の予想が見事に当たってしまった。

今年はもっとひどい数字になると思う。

心がけが悪いから。
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2007年03月07日

超大作『蒼き狼』など春休み映画がスタート

製作費30億円、宣伝費10億円、上映劇場440館以上、世界60カ国で配給決定など、いわゆる超大作『蒼き狼』など春休み映画が3月3日にスタートした。

下記、表はその興行成績である。
kogyo.jpg

興行収入の詳細がないのが残念であるが、いくつかの個別情報を加味すれば、このランキングから大雑把に春休み興行のことがわかる。

角川春樹氏がサンケイスポーツのインタビュー記事で、「前作『男たちの大和』の118%だから、興収50億円は最低確保した」というようなことを発言されていたが、多少弱気なスタートだったのではないかと想像する。

劇場数は多いし、18%増だから、60億円はいくといってもよいはずだから。

何か、そういえない理由があるのだろうか。

このランキング表から見えることは、鳴り物入りの『蒼き狼』がトップであることは予想通りだが、公開3週目になる『ドリームガールズ』の下位にランキングされた、『ゴーストライダー』と『パヒューム』の成績をどう見るかだと思うが、これは、数字の詳細がないとなんともいえないだろう。

とはいっても、アカデミー賞効果があってか公開2週目で数字を伸ばした『ドリームガールズ』の興収が20億円と予想されているのを勘案すると、どちらの作品も興収20億円には届かないことが見えてくる。

すると、春休み興行は結構厳しい数字になるが。

そんな中、地方興行が苦しいと予想されていた『さくらん』が拡大公開され、女性ファンの圧倒的な支持を受けてヒットしているようだ。

今週は下記作品が公開される。

3月10日公開
絶対の愛
キリマンジャロ
バッテリー
パラダイス ナウ
約束の旅路
映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜
インディアン・サマー
ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森
Presents うに煎餅
相棒 シティ・オブ・バイオレンス
ラストキング・オブ・スコットランド
血も涙もなく
サン・ジャックへの道
+1 プラス ワン


邦画の注目作品は『バッテリー』で、洋画は『ラストキング・オブ・スコットランド』だろうか。


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2007年03月03日

春休み映画興行最前線を占う

邦画と洋画をあわせて、年間約800本前後の映画が公開されている。

月にすると60本以上で、これらの映画一本一本の興行をすべて網羅するのは大変だが、シネマトゥディというサイトが相当部分をカバーしている。

シネマトゥデイ


シネマトゥディの「今週の公開作品」と「近日公開作品」を見ると、東京都内で封切られる映画はほとんど把握できる。

これから、主にシネマトゥディのデータをもとに、僕が知りえた情報を交えながら、定期的に映画興行のことを書いていこうと思っている。

各配給会社が提供する作品のうち、主だった邦画作品や話題作が中心になると思うが、僕ならではの独自情報をできるだけ収集し、ビジネスとしての映画を見ていきたい。

3月3日公開

SHIROH
今宵、フィッツジェラルド劇場で
パリ、ジュテーム 
ダウト
龍が如く 劇場版
パフューム ある人殺しの物語
ネバー・サレンダー/肉弾凶器
蒼き狼 地果て海尽きるまで
ゴーストライダー
ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
秒速5センチメートル


昨日は”大集団のセックスシーン、映画「パフューム」”について書いたが、なんと言っても今週の話題は、『蒼き狼 地果て海尽きるまで 』だと思う。

今年の邦画興行の目玉となる作品であり、製作費30億円、宣伝費10億円と喧伝され、邦画史上最大の444スクリーンでの上映が決定し、どれくらいの興行収入になるのか大いに期待されている。

映画評論家のO氏は30億、松竹は50億、角川春樹プロデューサーは100億とそれぞれ数字をあげていたが、最低でも興収50億はほしいところであろう。

O氏は、興収50億円を上げた『男たちのYAMATO』と比べて、日本人になじみがない『蒼き狼 地果て海尽きるまで 』を割り引いて見積もり、興収30億円とはじいたらしいが、さて、どうなることか。

僕の予想は、30億から50億の間である。

テレビスポットがよくない。

戦闘シーンもたいしたことないが、「私はあなたの息子として死ねるでしょうか」という、情けなく、弱々しい声のナレーションが特によくない。

また、この映画はチンギスハーンの映画ではなく、その息子の映画かな、と思わせる台詞もよくない。

稀代の英雄を描いた勇壮な映画で大きな世界観を示してほしいのに、父親コンプレックスのひ弱な息子の青春映画のような印象を受ける。

宣伝がよかったら、軽く50億円は超えたのにと思われるが、いかに?

娘がニコラス・ケイジ主演の『ゴーストライダー』を観たいといっていたが、封切直前になってにわかに台頭してきた『パフューム』とともに期待できるかもしれない。







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大集団のセックスシーン、映画「パフューム」

久しぶりに”鮮やか!”という映画の宣伝ではなかろうか。

3月3日から封切られる映画『パヒューム』のテレビスポットが注目を浴びている。

本編を観るとたいしたことがないのではないかというような気もする、ほんの一瞬の微妙な映像だが、抜群の宣伝効果を発揮したのではないかと思う。

movie_vis10[1].jpg
映画『パヒューム』テレビスポット・予告編

衝撃的な映像のために、テレビスポットを差し替えた地方局もあるなどと報じているニュースもあり、直前になって映画『パヒューム』が俄然クローズアップされる展開になっている。

750人が衝撃の“絡み合い”!ドイツ映画「パフューム」

750人の全裸男女が一斉に“睦み合う”テレビCMが話題を集めている。映像は、3日公開の独映画「パフューム」(トム・ティクヴァ監督)の1シーン。15秒スポット中、画面に映るのはほんの一瞬だが、大集団のセックスシーンは衝撃的だ。


封切直前になって俄然躍り出たという印象だが、配給会社のギャガらしい映画の売り方で、今後の興行が大いに期待される。


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2007年03月01日

映画の惹句に魅せられて

下記は、映画『パンツの穴』のポスターなど宣材の惹句(じゃっく)である。


少年には刺激を、
大人には郷愁を、
そして、女性には微笑みを。


じゃっ‐く〔ジヤク‐〕【×惹句】
人の心をひきつける短い文句。特に広告文などで、誇張してうたい上げた文句。キャッチフレーズ。

最近では単にコピーといったりするが、それでは物足りない。

映画の場合、やはり惹句でなくては。

”切り裂きジャック”の”ジャック”のような、鋭さを秘めた言葉が惹句だと思っている。

かつての、東映映画の惹句はよかった。

他社に比べて抜きん出ていたように思う。

何度、見事な惹句に魅かれて、映画館に足を運んだことだろう。

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どうです、いい雰囲気が感じられませんか?

『筑豊原色図鑑』という本を作ったときも、キャッチコピーやキャッチフレーズではなく、惹句として「筑豊を知ることは、日本を知ることになる」を作った。

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九州発映画『スーパー・ハイスクール・ギャング』では、惹句は「翼よ、あれがバリバリだ。だから僕らは飛行に走った。」だった。

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2007年02月26日

悩ましい、第79回アカデミー賞の発表結果

日本時間の今日10時半ごろからアカデミー賞の発表があり、作品賞は、今上映中の『ディパーテッド』に決定したようだ。

今回のアカデミー賞は『バベル』に出演した菊地凛子が助演女優賞候補にノミネートされたり、渡辺兼や二宮和也など日本人俳優が大挙して出演したクリントイーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』などが作品賞の有力候補だったりして、いつもの年よりマスコミに取り上げられることが多く、一般の人々の関心も高かった。

ゴルフ、サッカー、野球についで、ハリウッド映画にも日本人が進出するようになり、大いに期待した方々も多かったと思うが、結果は『硫黄島からの手紙』が音響編集賞を貰っただけに終わったのは残念だ。

映画興行的にみると、すでに『硫黄島からの手紙』は日本でのファーストランは終了し、作品賞に決まった『デパーテッド』もまもなく上映が終わろうとしており、二作品にとってはアカデミー賞効果もいまいち利用できなかった(2次利用に効果大か)かも知れないが、ゴールデンウィークあたりに公開される『バベル』にとっては、またとないタイミングのアカデミー賞になったのだろうか。

それとも、ゴールデンウィークでは公開が遅すぎるのだろうか。

インターネットで、瞬時に、あるいはいつまでも、大量の情報を収集できる今、映画の配給・興行関係者でなくとも、公開時期は悩ましいところである。



第79回アカデミー賞の受賞結果
★=受賞作品

◇ 作品賞
  「バベル」
★ 「ディパーテッド」
  「硫黄島からの手紙」
  「リトル・ミス・サンシャイン」
  「クィーン」


◇ 監督賞
  アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ(「バベル」)
★ マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
  クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
  スティーブン・フリアーズ(「クィーン」)
  ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)


◇ 主演男優賞
  レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
  ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
  ピーター・オトゥール(「Venus」)
  ウィル・スミス(「幸せのちから」)
★ フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)


◇ 主演女優賞
  ペネロペ・クルス(「ボルベール/帰郷」)
  ジュディ・デンチ(「あるスキャンダルの覚え書き」)
★ ヘレン・ミレン(「クィーン」)
  メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
  ケイト・ウィンスレット(「リトル・チルドレン」)


◇ 助演男優賞
★ アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
  ジャッキー・アール・ヘイリー(「リトル・チルドレン」)
  ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
  エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
  マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)


◇ 助演女優賞
  アドリアナ・バラッザ(「バベル」)
  ケイト・ブランシェット(「あるスキャンダルの覚え書き」)
  アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
★ ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
  菊地凛子(「バベル」)


◇ オリジナル脚本賞
  「バベル」
  「硫黄島からの手紙」
★ 「リトル・ミス・サンシャイン」
  「パンズ・ラビリンス」
  「クィーン」


◇ 脚色賞
  「Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan」
  「トゥモロー・ワールド」
★ 「ディパーテッド」
  「リトル・チルドレン」
  「あるスキャンダルの覚え書き」


◇ 外国語映画賞
  「After the Wedding」(デンマーク)
  「Days of Glory」(アルジェリア)
★ 「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
  「パンズ・ラビリンス」(メキシコ)
  「Water」(カナダ)


◇ 美術賞
  「ドリームガールズ」
  「The Good Shepherd」
★ 「パンズ・ラビリンス」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
  「イリュージョンVS」


◇ 撮影賞
  「ブラック・ダリア」
  「トゥモロー・ワールド」
  「The Illusionist」
★ 「パンズ・ラビリンス」
  「イリュージョンVS」


◇ 衣裳デザイン賞
  「Curse of The Golden Flower」
  「プラダを着た悪魔」
  「ドリームガールズ」
★ 「マリー・アントワネット」
  「クィーン」


◇ 編集賞
  「バベル」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
  「トゥモロー・ワールド」
★ 「ディパーテッド」
  「ユナイテッド93」


◇ メイクアップ賞
  「アポカリプト」
  「もしも昨日が選べたら」
★ 「パンズ・ラビリンス」


◇ 作曲賞
★ 「バベル」
  「The Good German」
  「あるスキャンダルの覚え書き」
  「パンズ・ラビリンス」
  「クィーン」


◇ オリジナル歌曲賞
★ “I Need to Wake Up”(「不都合な真実」)
  “Listen”(「ドリームガールズ」)
  “Love You I Do”(「ドリームガールズ」)
  “Our Town”(「カーズ」)
  “Patience”(「ドリームガールズ」)


◇ 音響賞
  「アポカリプト」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
★ 「ドリームガールズ」
  「父親たちの星条旗」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」


◇ 音響編集賞
  「アポカリプト」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
  「父親たちの星条旗」
★ 「硫黄島からの手紙」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」


◇ 視覚効果賞
★ 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
  「ポセイドン」
  「スーパーマン・リターンズ」


◇ 長編ドキュメンタリー映画賞
  「Deliver Us From Evil」
★ 「不都合な真実」
  「Iraq in Fragments」
  「Jesus Camp」
  「My Country, My Country」


◇ 短編ドキュメンタリー映画賞
★ 「The Blood of Yingzhou District」
  「Recycle Life」
  「Rehearsing a Dream」
  「Two Hands」


◇ 長編アニメーション映画賞
  「カーズ」
★ 「ハッピーフィート」
  「モンスター・ハウス」


◇ 短編アニメーション映画賞
★ 「The Danish Poet」
  「Lifted」
  「The Little Matchgirl」
  「Maestro」
  「No Time for Nuts」


◇ 短編実写映画賞
  「Binta and the Great Idea (Binta Y La Gran Idea)」
  「Eramos Pocos (One Too Many)」
  「Helmer & Son」
  「The Saviour」
★ 「West Bank Story」







posted by 映画プロデューサー at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

映画の収益をシミュレーションする方法を編み出すことはできるか?

物事を一目瞭然に見ることが好きである。

だから、データをわかりやすく集計した表やグラフを見るのも好きだし、よく整理されたポータルサイトを見るのも好きだし、今はやらないが競馬の予想紙を見るのも好きだったし、映画会社の年間ラインアップを見るのも好きである。

ただ、一目瞭然に見えることはいいのだが、そこでろくでもない結果や悲観的な未来ばかりしか見えないと、やっぱりいやになる。

昨年の映画興行収入は、21年ぶりに邦画収入が洋画収入を逆転したといって、普段そんなニュースを扱わないマスコミが取り上げてはしゃいでいたが、もうそのときには今年の映画興行は始まっており、映画関係者は芳しくない数字に浮かない顔をしていたのだった。

2月になってさらによくない数字が続き、先週に3月を占う映画が出揃い、まだ土日の成績は知らないが、僕の予想では気の毒なぐらいの数字が計上されているのではないかと思っている。

で、ついでに各映画配給会社の今年のラインアップを改めて見直すことにした。

まず、ネットで東宝のWEBサイトを開いて、一本一本詳細を見ているうちに愕然とするとともに、なぜか疲れてしまって、他社を見る気がなくなってしまった。

東宝ラインアップ

東宝の邦画ラインアップは、東宝主導の1・2本(1本は博報堂が関係している)以外は、すべてフジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京などの東京キー局が絡んだ映画ばかりで、いっては何だが、昨年に比べて相当弱いラインアップだと思わざるをえなかった。

そして、なぜ弱いかの説明を求められればいくらでもいうこともできるが、それはそれで相当めんどくさいことで、誰にも一目瞭然にわかるような、ラインアップの作品ごとに予想収益表でも作ったらどうかと思った。

そう思うとじっとしていられなくて、日曜日でもあり、早速、予想収益表作成に取り掛かった。

予想したとおり、大変な作業になった。

映画の興行収入だけでなく、DVDや放送、通信、外国販売収入まで組み込まないと、その作品が持っているトータルの”力”を数値として算出することができず、とても一日や二日でできる作業ではなかった。

それは、映画の総収入をシミュレーションする作業だった。

また、どの映画作品にも当てはまるようなフォーマットを作成することでもあった。

そして、使用済みのコピー用紙の裏に、思いつくさまざまな項目を書き連ねながら、はたと気がついた。

映画作りにおいて、プロデューサーにとって、最も重要な作業をしていることに・・・。

ほとほと疲れるが、ワクワクするほど面白くなった。



posted by 映画プロデューサー at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

世界60カ国配給、映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」を占う

いよいよ、映画『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』が本格的に動き出したようだ。

というか、昨日(2月22日)プレミア試写会が開かれ、公開が3月3日と迫っていて少し遅いとも思えるが、すでに日本全国444スクリーンでの上映が決定し、『踊る大捜査線 THEMOVIE2』(平成15年)の408スクリーンを上回る邦画史上最大規模の上映網がブッキングされている。

「製作費30億円、宣伝費9億円で、日本中を『蒼き狼』一色にする態勢が整ったと角川春樹氏が豪語し、欧州、アジアなど世界60カ国での配給が決定したというから、やり直しのきかない、待ったなしの体勢が整ったということだろうか。

映画「蒼き狼」世界60カ国配給契約成立、世界を制す!

日蒙合作映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」(澤井信一郎監督、3月3日公開)のプレミア試写会が22日、東京・丸の内の東京国際フォーラムに5000人を集めて行われ、欧州、アジアなど世界60カ国での配給が決定したことが発表された。製作総指揮の角川春樹氏(65)は「世界の一人ひとりの心に届く作品だ」と目標の“全世界1億人動員”の達成を確信していた。


映画『青き狼』は、さまざまな意味でヒットしてほしいと思っている。

この映画で、今年の日本映画の盛況を予想することができるし、これから数年にわたって、日本映画の方向性を占うことができるのではないかとさえ思っているからだ。

昨年は、興行収入において20数年ぶりに邦画が洋画を超えてテレビなどでも話題になったが、今年は正月映画が小粒で前年比興収を大きく下回っていて、映画『青き狼』の興行成績如何では惨憺たる情況を呈することになる。

昨年の映画賞は『フラガール』や『ゆれる』などが独占したが、いわゆるアニメとテレビ局が作る映画がヒットして今の映画状況をリードしてきていて、これがとりもなおさず巷間ささやかれる”映画バブル”の実態で、もうすでに、先は見えているというのが僕の正直な感想だ。

正月作品以降、邦画洋画とも低迷する中で映画『どろろ』がヒットして(実は、たいしたヒットではない)、早くもプロデューサーは続作の製作を発表したようだが、「もう、観たくない」という観客が多いのを関係者はどう思っているのだろうか。

伝わるかどうかわからないが、「突き抜けたヒット」がないのが今の日本映画バブルで、映画『蒼き狼』が果たす役割は想像以上に大きいと僕は考えている。

”この映画はチンギス・ハーンの生涯を描き、4カ月にわたってモンゴルロケを行い、CGなどは使わないのが売りだが、「意気込みは伝わるけど…」と評価はイマイチのようで”なんてチョイ書きするタブロイド誌もあるが、それもスパイスのひとつとして取り込み、日本マーケットを制覇して、世界マーケットを席巻してほしいと願っている。

しばらくウォッチしていこう。

映画『蒼き狼』予告編


蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜 [aoki-ookami.com]
posted by 映画プロデューサー at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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