700-03.gif  人気抜群のブログ青春小説。書籍化、映画化進行中!

2008年01月31日

2007年日本映画界、動員、興収とも洋画が邦画を逆転

備忘録を兼ねての記事。

2008年1月31日、日本映画製作者連盟(映連、会長・松岡功)が2007年の全国映画概況を発表した。

日本映画製作者連盟資料

バラエティニュース


昨年の予想が見事に当たってしまった。

今年はもっとひどい数字になると思う。

心がけが悪いから。
posted by 映画プロデューサー at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年03月07日

超大作『蒼き狼』など春休み映画がスタート

製作費30億円、宣伝費10億円、上映劇場440館以上、世界60カ国で配給決定など、いわゆる超大作『蒼き狼』など春休み映画が3月3日にスタートした。

下記、表はその興行成績である。
kogyo.jpg

興行収入の詳細がないのが残念であるが、いくつかの個別情報を加味すれば、このランキングから大雑把に春休み興行のことがわかる。

角川春樹氏がサンケイスポーツのインタビュー記事で、「前作『男たちの大和』の118%だから、興収50億円は最低確保した」というようなことを発言されていたが、多少弱気なスタートだったのではないかと想像する。

劇場数は多いし、18%増だから、60億円はいくといってもよいはずだから。

何か、そういえない理由があるのだろうか。

このランキング表から見えることは、鳴り物入りの『蒼き狼』がトップであることは予想通りだが、公開3週目になる『ドリームガールズ』の下位にランキングされた、『ゴーストライダー』と『パヒューム』の成績をどう見るかだと思うが、これは、数字の詳細がないとなんともいえないだろう。

とはいっても、アカデミー賞効果があってか公開2週目で数字を伸ばした『ドリームガールズ』の興収が20億円と予想されているのを勘案すると、どちらの作品も興収20億円には届かないことが見えてくる。

すると、春休み興行は結構厳しい数字になるが。

そんな中、地方興行が苦しいと予想されていた『さくらん』が拡大公開され、女性ファンの圧倒的な支持を受けてヒットしているようだ。

今週は下記作品が公開される。

3月10日公開
絶対の愛
キリマンジャロ
バッテリー
パラダイス ナウ
約束の旅路
映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜
インディアン・サマー
ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森
Presents うに煎餅
相棒 シティ・オブ・バイオレンス
ラストキング・オブ・スコットランド
血も涙もなく
サン・ジャックへの道
+1 プラス ワン


邦画の注目作品は『バッテリー』で、洋画は『ラストキング・オブ・スコットランド』だろうか。
posted by 映画プロデューサー at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年03月03日

春休み映画興行最前線を占う

邦画と洋画をあわせて、年間約800本前後の映画が公開されている。

月にすると60本以上で、これらの映画一本一本の興行をすべて網羅するのは大変だが、シネマトゥディというサイトが相当部分をカバーしている。

シネマトゥデイ


シネマトゥディの「今週の公開作品」と「近日公開作品」を見ると、東京都内で封切られる映画はほとんど把握できる。

これから、主にシネマトゥディのデータをもとに、僕が知りえた情報を交えながら、定期的に映画興行のことを書いていこうと思っている。

各配給会社が提供する作品のうち、主だった邦画作品や話題作が中心になると思うが、僕ならではの独自情報をできるだけ収集し、ビジネスとしての映画を見ていきたい。

3月3日公開

SHIROH
今宵、フィッツジェラルド劇場で
パリ、ジュテーム 
ダウト
龍が如く 劇場版
パフューム ある人殺しの物語
ネバー・サレンダー/肉弾凶器
蒼き狼 地果て海尽きるまで
ゴーストライダー
ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
秒速5センチメートル


昨日は”大集団のセックスシーン、映画「パフューム」”について書いたが、なんと言っても今週の話題は、『蒼き狼 地果て海尽きるまで 』だと思う。

今年の邦画興行の目玉となる作品であり、製作費30億円、宣伝費10億円と喧伝され、邦画史上最大の444スクリーンでの上映が決定し、どれくらいの興行収入になるのか大いに期待されている。

映画評論家のO氏は30億、松竹は50億、角川春樹プロデューサーは100億とそれぞれ数字をあげていたが、最低でも興収50億はほしいところであろう。

O氏は、興収50億円を上げた『男たちのYAMATO』と比べて、日本人になじみがない『蒼き狼 地果て海尽きるまで 』を割り引いて見積もり、興収30億円とはじいたらしいが、さて、どうなることか。

僕の予想は、30億から50億の間である。

テレビスポットがよくない。

戦闘シーンもたいしたことないが、「私はあなたの息子として死ねるでしょうか」という、情けなく、弱々しい声のナレーションが特によくない。

また、この映画はチンギスハーンの映画ではなく、その息子の映画かな、と思わせる台詞もよくない。

稀代の英雄を描いた勇壮な映画で大きな世界観を示してほしいのに、父親コンプレックスのひ弱な息子の青春映画のような印象を受ける。

宣伝がよかったら、軽く50億円は超えたのにと思われるが、いかに?

娘がニコラス・ケイジ主演の『ゴーストライダー』を観たいといっていたが、封切直前になってにわかに台頭してきた『パフューム』とともに期待できるかもしれない。

posted by 映画プロデューサー at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

大集団のセックスシーン、映画「パフューム」

久しぶりに”鮮やか!”という映画の宣伝ではなかろうか。

3月3日から封切られる映画『パヒューム』のテレビスポットが注目を浴びている。

本編を観るとたいしたことがないのではないかというような気もする、ほんの一瞬の微妙な映像だが、抜群の宣伝効果を発揮したのではないかと思う。

movie_vis10[1].jpg
映画『パヒューム』テレビスポット・予告編

衝撃的な映像のために、テレビスポットを差し替えた地方局もあるなどと報じているニュースもあり、直前になって映画『パヒューム』が俄然クローズアップされる展開になっている。

750人が衝撃の“絡み合い”!ドイツ映画「パフューム」

750人の全裸男女が一斉に“睦み合う”テレビCMが話題を集めている。映像は、3日公開の独映画「パフューム」(トム・ティクヴァ監督)の1シーン。15秒スポット中、画面に映るのはほんの一瞬だが、大集団のセックスシーンは衝撃的だ。


封切直前になって俄然躍り出たという印象だが、配給会社のギャガらしい映画の売り方で、今後の興行が大いに期待される。
posted by 映画プロデューサー at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年03月01日

映画の惹句に魅せられて

下記は、映画『パンツの穴』のポスターなど宣材の惹句(じゃっく)である。


少年には刺激を、
大人には郷愁を、
そして、女性には微笑みを。


じゃっ‐く〔ジヤク‐〕【×惹句】
人の心をひきつける短い文句。特に広告文などで、誇張してうたい上げた文句。キャッチフレーズ。

最近では単にコピーといったりするが、それでは物足りない。

映画の場合、やはり惹句でなくては。

”切り裂きジャック”の”ジャック”のような、鋭さを秘めた言葉が惹句だと思っている。

かつての、東映映画の惹句はよかった。

他社に比べて抜きん出ていたように思う。

何度、見事な惹句に魅かれて、映画館に足を運んだことだろう。

jack[1].jpg

どうです、いい雰囲気が感じられませんか?

『筑豊原色図鑑』という本を作ったときも、キャッチコピーやキャッチフレーズではなく、惹句として「筑豊を知ることは、日本を知ることになる」を作った。

book-p.JPG

九州発映画『スーパー・ハイスクール・ギャング』では、惹句は「翼よ、あれがバリバリだ。だから僕らは飛行に走った。」だった。

shg-1[1].jpg
posted by 映画プロデューサー at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月26日

悩ましい、第79回アカデミー賞の発表結果

日本時間の今日10時半ごろからアカデミー賞の発表があり、作品賞は、今上映中の『ディパーテッド』に決定したようだ。

今回のアカデミー賞は『バベル』に出演した菊地凛子が助演女優賞候補にノミネートされたり、渡辺兼や二宮和也など日本人俳優が大挙して出演したクリントイーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』などが作品賞の有力候補だったりして、いつもの年よりマスコミに取り上げられることが多く、一般の人々の関心も高かった。

ゴルフ、サッカー、野球についで、ハリウッド映画にも日本人が進出するようになり、大いに期待した方々も多かったと思うが、結果は『硫黄島からの手紙』が音響編集賞を貰っただけに終わったのは残念だ。

映画興行的にみると、すでに『硫黄島からの手紙』は日本でのファーストランは終了し、作品賞に決まった『デパーテッド』もまもなく上映が終わろうとしており、二作品にとってはアカデミー賞効果もいまいち利用できなかった(2次利用に効果大か)かも知れないが、ゴールデンウィークあたりに公開される『バベル』にとっては、またとないタイミングのアカデミー賞になったのだろうか。

それとも、ゴールデンウィークでは公開が遅すぎるのだろうか。

インターネットで、瞬時に、あるいはいつまでも、大量の情報を収集できる今、映画の配給・興行関係者でなくとも、公開時期は悩ましいところである。



第79回アカデミー賞の受賞結果
★=受賞作品

◇ 作品賞
  「バベル」
★ 「ディパーテッド」
  「硫黄島からの手紙」
  「リトル・ミス・サンシャイン」
  「クィーン」


◇ 監督賞
  アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ(「バベル」)
★ マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
  クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
  スティーブン・フリアーズ(「クィーン」)
  ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)


◇ 主演男優賞
  レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
  ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
  ピーター・オトゥール(「Venus」)
  ウィル・スミス(「幸せのちから」)
★ フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)


◇ 主演女優賞
  ペネロペ・クルス(「ボルベール/帰郷」)
  ジュディ・デンチ(「あるスキャンダルの覚え書き」)
★ ヘレン・ミレン(「クィーン」)
  メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
  ケイト・ウィンスレット(「リトル・チルドレン」)


◇ 助演男優賞
★ アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
  ジャッキー・アール・ヘイリー(「リトル・チルドレン」)
  ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
  エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
  マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)


◇ 助演女優賞
  アドリアナ・バラッザ(「バベル」)
  ケイト・ブランシェット(「あるスキャンダルの覚え書き」)
  アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
★ ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
  菊地凛子(「バベル」)


◇ オリジナル脚本賞
  「バベル」
  「硫黄島からの手紙」
★ 「リトル・ミス・サンシャイン」
  「パンズ・ラビリンス」
  「クィーン」


◇ 脚色賞
  「Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan」
  「トゥモロー・ワールド」
★ 「ディパーテッド」
  「リトル・チルドレン」
  「あるスキャンダルの覚え書き」


◇ 外国語映画賞
  「After the Wedding」(デンマーク)
  「Days of Glory」(アルジェリア)
★ 「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
  「パンズ・ラビリンス」(メキシコ)
  「Water」(カナダ)


◇ 美術賞
  「ドリームガールズ」
  「The Good Shepherd」
★ 「パンズ・ラビリンス」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
  「イリュージョンVS」


◇ 撮影賞
  「ブラック・ダリア」
  「トゥモロー・ワールド」
  「The Illusionist」
★ 「パンズ・ラビリンス」
  「イリュージョンVS」


◇ 衣裳デザイン賞
  「Curse of The Golden Flower」
  「プラダを着た悪魔」
  「ドリームガールズ」
★ 「マリー・アントワネット」
  「クィーン」


◇ 編集賞
  「バベル」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
  「トゥモロー・ワールド」
★ 「ディパーテッド」
  「ユナイテッド93」


◇ メイクアップ賞
  「アポカリプト」
  「もしも昨日が選べたら」
★ 「パンズ・ラビリンス」


◇ 作曲賞
★ 「バベル」
  「The Good German」
  「あるスキャンダルの覚え書き」
  「パンズ・ラビリンス」
  「クィーン」


◇ オリジナル歌曲賞
★ “I Need to Wake Up”(「不都合な真実」)
  “Listen”(「ドリームガールズ」)
  “Love You I Do”(「ドリームガールズ」)
  “Our Town”(「カーズ」)
  “Patience”(「ドリームガールズ」)


◇ 音響賞
  「アポカリプト」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
★ 「ドリームガールズ」
  「父親たちの星条旗」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」


◇ 音響編集賞
  「アポカリプト」
  「ブラッド・ダイヤモンド」
  「父親たちの星条旗」
★ 「硫黄島からの手紙」
  「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」


◇ 視覚効果賞
★ 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
  「ポセイドン」
  「スーパーマン・リターンズ」


◇ 長編ドキュメンタリー映画賞
  「Deliver Us From Evil」
★ 「不都合な真実」
  「Iraq in Fragments」
  「Jesus Camp」
  「My Country, My Country」


◇ 短編ドキュメンタリー映画賞
★ 「The Blood of Yingzhou District」
  「Recycle Life」
  「Rehearsing a Dream」
  「Two Hands」


◇ 長編アニメーション映画賞
  「カーズ」
★ 「ハッピーフィート」
  「モンスター・ハウス」


◇ 短編アニメーション映画賞
★ 「The Danish Poet」
  「Lifted」
  「The Little Matchgirl」
  「Maestro」
  「No Time for Nuts」


◇ 短編実写映画賞
  「Binta and the Great Idea (Binta Y La Gran Idea)」
  「Eramos Pocos (One Too Many)」
  「Helmer & Son」
  「The Saviour」
★ 「West Bank Story」





posted by 映画プロデューサー at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月25日

映画の収益をシミュレーションする方法を編み出すことはできるか?

物事を一目瞭然に見ることが好きである。

だから、データをわかりやすく集計した表やグラフを見るのも好きだし、よく整理されたポータルサイトを見るのも好きだし、今はやらないが競馬の予想紙を見るのも好きだったし、映画会社の年間ラインアップを見るのも好きである。

ただ、一目瞭然に見えることはいいのだが、そこでろくでもない結果や悲観的な未来ばかりしか見えないと、やっぱりいやになる。

昨年の映画興行収入は、21年ぶりに邦画収入が洋画収入を逆転したといって、普段そんなニュースを扱わないマスコミが取り上げてはしゃいでいたが、もうそのときには今年の映画興行は始まっており、映画関係者は芳しくない数字に浮かない顔をしていたのだった。

2月になってさらによくない数字が続き、先週に3月を占う映画が出揃い、まだ土日の成績は知らないが、僕の予想では気の毒なぐらいの数字が計上されているのではないかと思っている。

で、ついでに各映画配給会社の今年のラインアップを改めて見直すことにした。

まず、ネットで東宝のWEBサイトを開いて、一本一本詳細を見ているうちに愕然とするとともに、なぜか疲れてしまって、他社を見る気がなくなってしまった。

東宝ラインアップ

東宝の邦画ラインアップは、東宝主導の1・2本(1本は博報堂が関係している)以外は、すべてフジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京などの東京キー局が絡んだ映画ばかりで、いっては何だが、昨年に比べて相当弱いラインアップだと思わざるをえなかった。

そして、なぜ弱いかの説明を求められればいくらでもいうこともできるが、それはそれで相当めんどくさいことで、誰にも一目瞭然にわかるような、ラインアップの作品ごとに予想収益表でも作ったらどうかと思った。

そう思うとじっとしていられなくて、日曜日でもあり、早速、予想収益表作成に取り掛かった。

予想したとおり、大変な作業になった。

映画の興行収入だけでなく、DVDや放送、通信、外国販売収入まで組み込まないと、その作品が持っているトータルの”力”を数値として算出することができず、とても一日や二日でできる作業ではなかった。

それは、映画の総収入をシミュレーションする作業だった。

また、どの映画作品にも当てはまるようなフォーマットを作成することでもあった。

そして、使用済みのコピー用紙の裏に、思いつくさまざまな項目を書き連ねながら、はたと気がついた。

映画作りにおいて、プロデューサーにとって、最も重要な作業をしていることに・・・。

ほとほと疲れるが、ワクワクするほど面白くなった。
posted by 映画プロデューサー at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月23日

世界60カ国配給、映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」を占う

いよいよ、映画『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』が本格的に動き出したようだ。

というか、昨日(2月22日)プレミア試写会が開かれ、公開が3月3日と迫っていて少し遅いとも思えるが、すでに日本全国444スクリーンでの上映が決定し、『踊る大捜査線 THEMOVIE2』(平成15年)の408スクリーンを上回る邦画史上最大規模の上映網がブッキングされている。

「製作費30億円、宣伝費9億円で、日本中を『蒼き狼』一色にする態勢が整ったと角川春樹氏が豪語し、欧州、アジアなど世界60カ国での配給が決定したというから、やり直しのきかない、待ったなしの体勢が整ったということだろうか。

映画「蒼き狼」世界60カ国配給契約成立、世界を制す!

日蒙合作映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」(澤井信一郎監督、3月3日公開)のプレミア試写会が22日、東京・丸の内の東京国際フォーラムに5000人を集めて行われ、欧州、アジアなど世界60カ国での配給が決定したことが発表された。製作総指揮の角川春樹氏(65)は「世界の一人ひとりの心に届く作品だ」と目標の“全世界1億人動員”の達成を確信していた。


映画『青き狼』は、さまざまな意味でヒットしてほしいと思っている。

この映画で、今年の日本映画の盛況を予想することができるし、これから数年にわたって、日本映画の方向性を占うことができるのではないかとさえ思っているからだ。

昨年は、興行収入において20数年ぶりに邦画が洋画を超えてテレビなどでも話題になったが、今年は正月映画が小粒で前年比興収を大きく下回っていて、映画『青き狼』の興行成績如何では惨憺たる情況を呈することになる。

昨年の映画賞は『フラガール』や『ゆれる』などが独占したが、いわゆるアニメとテレビ局が作る映画がヒットして今の映画状況をリードしてきていて、これがとりもなおさず巷間ささやかれる”映画バブル”の実態で、もうすでに、先は見えているというのが僕の正直な感想だ。

正月作品以降、邦画洋画とも低迷する中で映画『どろろ』がヒットして(実は、たいしたヒットではない)、早くもプロデューサーは続作の製作を発表したようだが、「もう、観たくない」という観客が多いのを関係者はどう思っているのだろうか。

伝わるかどうかわからないが、「突き抜けたヒット」がないのが今の日本映画バブルで、映画『蒼き狼』が果たす役割は想像以上に大きいと僕は考えている。

”この映画はチンギス・ハーンの生涯を描き、4カ月にわたってモンゴルロケを行い、CGなどは使わないのが売りだが、「意気込みは伝わるけど…」と評価はイマイチのようで”なんてチョイ書きするタブロイド誌もあるが、それもスパイスのひとつとして取り込み、日本マーケットを制覇して、世界マーケットを席巻してほしいと願っている。

しばらくウォッチしていこう。

映画『蒼き狼』予告編


蒼き狼地果て海尽きるまで [aoki-ookami.com]
posted by 映画プロデューサー at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月17日

蒼井優、日本映画の女優賞を総なめ!

映画『フラガール』が、大手映画会社の作品をさしおいて第30回に本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得したのは画期的だったが、新人に近い蒼井優が2006年度の日本映画の女優賞を総なめにしたのも驚きだった。
w01-0008-051205[1].jpg蒼井優プロフィール

主演女優賞としては『嫌われ松子の一生』の中谷美紀が抜きん出ていたと思うが、女優・蒼井優の可能性は大きいと思う。

第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞

第49回(06年度)ブルーリボン賞最優秀主演女優賞

第61回(2006年)毎日映画コンクールと報知映画賞最優秀助演女優賞

2006年度<第80回>キネマ旬報ベスト・テン最優秀助演女優賞


You Tubeから蒼井優の動画を紹介。
昨日の日本アカデミー賞の映像は見つけることができなかった。

posted by 映画プロデューサー at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞に『フラガール』

第30回日本アカデミー賞の授賞式を数年ぶりにテレビで観た。

何でもかんでもテレビ的に演出(お笑いのメンバーがリード)してしまう例に漏れず、いわゆる多少かしこまった映画俳優たちにインタビューしたり、いまさらとは思うがメーキングビデオを流したり、苦しい笑いを取りながら、かったるい進行で最優秀受賞者が決定されていった。

大手映画会社の意向が強く反映されるといわれる日本アカデミー賞で、いくつか気になる選考もあったが、まあ、まあの結果だったといえるかもしれない。


表の●は最優秀賞受賞者、受賞作品


優秀作品賞

  「明日の記憶」 「明日の記憶」製作委員会

  「男たちの大和 YAMATO」 「男たちの大和 / YAMATO」製作委員会

  「THE 有頂天ホテル」 フジテレビ=東宝

  「武士の一分」 「武士の一分」製作委員会

● 「フラガール」 シネカノン=ハピネット=S・D・P


優秀外国作品賞
  「クラッシュ」 ムービーアイ

  「ダ・ヴィンチ・コード」 ソニー・ピクチャーズ

● 「父親たちの星条旗」 ワーナー

  「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」 ブエナ ビスタ

  「ホテル・ルワンダ」 メディア・スーツ=インターフィルム


優秀監督賞
  佐藤 純彌 「男たちの大和 YAMATO」

  中島 哲也 「嫌われ松子の一生」

  三谷 幸喜 「THE 有頂天ホテル」

  山田 洋次 「武士の一分」

● 李 相日 「フラガール」


優秀脚本賞
  砂本量・三浦有為子 「明日の記憶」

  中島 哲也 「嫌われ松子の一生」

  三谷 幸喜 「THE 有頂天ホテル」

  山田洋次・平松恵美子・山本一郎 「武士の一分」

● 李 相日・羽原 大介 「フラガール」


優秀主演男優賞
  オダギリ ジョー 「ゆれる」

  妻夫木 聡 「涙そうそう」

  寺尾 聰 「博士の愛した数式」

  役所 広司 「THE 有頂天ホテル」

● 渡辺 謙 「明日の記憶」


優秀主演女優賞
  檀 れい 「武士の一分」

  長澤 まさみ 「涙そうそう」

● 中谷 美紀 「嫌われ松子の一生」

  樋口 可南子 「明日の記憶」

  松雪 泰子 「フラガール」


優秀助演男優賞
  大沢 たかお 「地下鉄(メトロ)に乗って」

  香川 照之 「ゆれる」

● 笹野 高史 「武士の一分」

  佐藤 浩市 「THE 有頂天ホテル」

  松山 ケンイチ 「デスノート 前編」


優秀助演女優賞
  蒼井 優 「男たちの大和 YAMATO」

● 蒼井 優 「フラガール」

  富司 純子 「フラガール」

  もたい まさこ 「かもめ食堂」

  桃井 かおり 「武士の一分」


新人俳優賞
  須賀 健太 「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」

  塚地 武雅 「間宮兄弟」

  速水 もこみち 「ラフ」

  松山 ケンイチ 「男たちの大和 YAMATO」

  蒼井 優 「フラガール」

  檀 れい 「武士の一分」

  山崎 静代 「フラガール」

  YUI 「タイヨウのうた」


優秀音楽賞
  大島 ミチル 「明日の記憶」

● ガブリエル・ロベルト/渋谷 毅 「嫌われ松子の一生」

  冨田 勲 「武士の一分」

  久石 譲 「男たちの大和 YAMATO」

  本間 勇輔 「THE 有頂天ホテル」

posted by 映画プロデューサー at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月14日

第49回(06年度)ブルーリボン賞

「第49回ブルーリボン賞」の授賞式が13日、東京・千代田区のイイノホールで開催された。

ブルーリボン賞は、東京映画記者会(デイリースポーツなど在京スポーツ紙7紙で構成)が主催する映画賞で、キネマ旬報ベストテン、毎日映画コンクールと並ぶ権威ある映画賞の一つだ。


第49回(06年度)ブルーリボン賞

作品賞は「フラガール」
 
 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)が選出する第49回ブルーリボン賞(06年度)の各賞が24日、決まった。主演女優賞は「フラガール」「ハチミツとクローバー」での演技が光った蒼井優(21)が受賞。同男優賞は「明日の記憶」の渡辺謙(47)、作品賞は「フラガール」に輝いた。


06年度各賞(敬称略)
作品賞 「フラガール」(「フラガール」製作委員会) ■インタビュー
監督賞 西川美和「ゆれる」 ■インタビュー
主演男優賞 渡辺謙「明日の記憶」 ■インタビュー
主演女優賞 蒼井優「フラガール」「ハチミツとクローバー」 ■インタビュー
助演男優賞 香川照之「ゆれる」「出口のない海」「明日の記憶」 ■インタビュー
助演女優賞 富司純子「フラガール」「犬神家の一族」「寝ずの番」 ■インタビュー
新人賞 塚地武雅「間宮兄弟」 ■インタビュー
檀れい「武士の一分」 ■インタビュー
外国作品賞 「父親たちの星条旗」(ワーナー・ブラザース映画配給)
特別賞 故今村昌平監督



2006年度の映画賞はシネカノンのためにあったようだ。

シネカノンが製作・配給した2作品「フラガール」「ゆれる」が、以前取り上げたキネマ旬報ベストテン毎日映画コンクールに続いて、ブルーリボン賞でも高い評価を受けた。


歴代ブルーリボン賞一覧
posted by 映画プロデューサー at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月12日

NHK『クローズアップ現代』が日本映画を取り上げていたが

今日のNHK『クローズアップ現代』で、日本映画を取り上げていた。

”好調!日本映画〜復活は本物か〜”というタイトルで、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーをスタジオゲストに、今年の映画賞を総なめしたシネカノン代表李鳳宇プロデューサー、ハリウッドでも活躍する一瀬隆重プロデューサーなどのインタビューを交えた番組構成だった。

多少野次馬的なのりで、内容的には特別目新しいものはなかったが、元気がいい日本映画の背景にプロデューサーありという内容は、一般の人々には新鮮だったかもしれず、悪くはなかったと思う。

番組の中で一瀬プロデューサーが、「テレビを作るように映画を作られては困る。長期的にみると、映画の観客を失うことになる」というようなことをいっていたが、まったく同感できた。
posted by 映画プロデューサー at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月11日

「映画の盗撮防止に関する法律案(仮称)」を議員立法で

今日の読売新聞朝刊一面トップに「映画盗撮に厳罰」の記事が掲載されていた。

映画盗撮に厳罰、海賊版対策で防止法案提出へ

映画の海賊版DVDなどを防ぐため、映画館で上映中の映画をビデオカメラで撮影することを禁じる新法案が、3月にも国会に議員立法で提出される見通しとなった。

P506iC0057148001.jpg


読売新聞のすっぱ抜き記事なのか、他新聞にはベタ記事すらない。
posted by 映画プロデューサー at 17:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画ビジネス

2007年02月09日

第61回(2006年)毎日映画コンクールと報知映画賞

ちょっと遅くなったけど、キネマ旬報ベストテンの反響が少なからずあったようなので、第61回(2006年)毎日映画コンクールの各賞と報知映画賞を紹介。

ここでもシネカノンの健闘が目立つ。

img2007011901335792636000[1].jpg

<作品部門>

◇日本映画大賞 「ゆれる」

◇日本映画優秀賞 「フラガール」

◇外国映画ベストワン賞 「父親たちの星条旗」



<俳優部門>

◇男優主演賞 佐藤浩市 「雪に願うこと」

◇女優主演賞 中谷美紀 「嫌われ松子の一生」

◇男優助演賞 笹野高史 「武士の一分」「寝ずの番」

◇女優助演賞 蒼井優 「フラガール」「虹の女神」「ハチミツとクローバー」

◇スポニチグランプリ新人賞 塚地武雅 「間宮兄弟」

◇スポニチグランプリ新人賞 檀れい 「武士の一分」

◇田中絹代賞 草笛光子



<スタッフ部門>

◇監督賞 根岸吉太郎 「雪に願うこと」

◇脚本賞 加藤正人 「雪に願うこと」

◇撮影賞 川上皓市 「紙屋悦子の青春」

◇美術賞 種田陽平 「THE有頂天ホテル」「フラガール」

◇音楽賞 加古隆 「博士の愛した数式」

◇録音賞 白取貢 「フラガール」「ゆれる」

     小野寺修 「雪に願うこと」

◇技術賞 小池義幸 「嫌われ松子の一生」(編集)



<アニメーション部門>

◇アニメーション映画賞 「時をかける少女」

◇大藤信郎賞 「鉄コン筋クリート」



<ドキュメンタリ―部門>

◇ドキュメンタリー映画賞 「エドワード・サイード OUT OF PLACE」



<TSUTAYA映画ファン賞>

◇日本映画部門 「デスノート」

◇外国映画部門 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」



◇特別賞 故・今村昌平

◇特別賞 風見章子

<主催>
 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
<特別後援>
 TSUTAYA
<後援>
 経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、日本映像国際振興協会、映像産業振興機構(VIPO)
<協賛>
 プロミス、東日印刷、日産スカイライン、HOYA ビジョンケアカンパニー
<協力>
 ウォーターマン、香川県、カノープス、シモンズ、杉並アニメーションミュージアム、セルリアンタワー東急ホテル、田中絹代メモリアル協会、東京現像所、富士フイルム、平和堂貿易、ベンキュージャパン、ミシャジャパン、ユナイテッド・シネマ



第31回(2006年)報知映画賞

最優秀洋画作品賞 父親たちの星条旗

最優秀邦画作品賞 フラガール

最優秀主演男優賞 渡辺謙

最優秀主演女優賞 中谷美紀

最優秀助演男優賞 香川照之

最優秀助演女優賞 蒼井優

監督賞      根岸吉太郎

新人賞      松山ケンイチ

特別賞      アニメ「時をかける少女」、黒木和雄
posted by 映画プロデューサー at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年02月07日

2006年度<第80回>キネマ旬報ベスト・テン

『フラガール』『ゆれる』などを製作・配給したシネカノンの活躍が光る2006年だった。

個人的には『嫌われ松子の一生』が面白かった。

2006年度<第80回>キネマ旬報ベスト・テン


【個人賞】
監督賞 根岸吉太郎 「雪に願うこと」
脚本賞  西川美和 「ゆれる」
主演女優賞  中谷美紀 「嫌われ松子の一生」「LOFT ロフト」「7月24日通りのクリスマス」
主演男優賞  渡辺謙 「明日の記憶」
助演女優賞  蒼井優 「フラガール」「虹の女神 Rainbow Song」「ハチミツとクローバー」
助演男優賞  香川照之 「ゆれる」ほか
       笹野高史 「武士の一分」「寝ずの番」
新人女優賞  檀れい 「武士の一分」
新人男優賞  塚地武雅 「間宮兄弟」
外国映画監督賞  クリント・イーストウッド 「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」
日本映画ベスト・ワン  「フラガール」(李相日監督/シネカノン配給 シネカノン、ハピネット、S・D・P製作)
外国映画ベスト・ワン  「父親たちの星条旗」(クリント・イーストウッド監督/ワーナー・ブラザース配給)
文化映画ベスト・ワン  「あの鷹巣町の その後」(羽田澄子演出/自由工房製作)

【2006年度日本映画ベスト・テン】
  1位 「フラガール」
  2位 「ゆれる」
  3位 「雪に願うこと」
  4位 「紙屋悦子の青春」
  5位 「武士の一分」
  6位 「嫌われ松子の一生」
  7位 「博士の愛した数式」
  8位 「明日の記憶」
  9位 「かもめ食堂」
  10位 「カミュなんて知らない」
  次点 「ストロベリーショートケイクス」

【2006年度外国映画ベスト・テン】
  1位 「父親たちの星条旗」
  2位 「硫黄島からの手紙」
  3位 「グエムル―漢江(ハンガン)の怪物―」
  4位 「ブロークバック・マウンテン」
  5位 「麦の穂をゆらす風」
  6位 「太陽」
  7位 「カポーティ」
  8位 「グッドナイト&グッドラック」
  8位 「クラッシュ」
  10位 「マッチポイント」
  次点 「ユナイテッド93」

【2006年度文化映画ベスト・テン】
  1位 「あの鷹巣町の その後」
  2位 「蟻の兵隊」
  3位 「プージェー」
  4位 「六ヶ所村ラプソディー」
  5位 「ありがとう 奈緒ちゃん 自立への25年」
  6位 「今、有明海は 消えゆく漁撈習俗の記録」
  7位 「ヨコハマメリー」
  8位 「三池 終わらないやま炭鉱(やま)の物語」
  9位 「ディア・ピョンヤン」
  10位 「戦争をしない国 日本」

posted by 映画プロデューサー at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

映画産業の未来は?(1)

僕が知る限り、今ほど映画について語られる時代はなかったのではないかと思う。

旧来の映画雑誌や専門メディアは相変わらず昔ながらの語り口で、邦洋あわせて年間800本以上公開される映画について映画評的なことや興行のことを伝えているが、ネット上ではもっと多くの人やメディアが映画について考察している。

その大半は映像コンテンツとしての映画で、一つ一つの作品に対するアプローチはまずなく、ビジネスとしての映画をあらゆる角度から検証しようとしている。

映画産業の先にあるもの
サンフランシスコ国際映画祭「モバイル部門」
「邦画ブーム」に見る、負け組逆転の可能性
映画が盗まれている

などなど。

映画が著作権ビジネスの柱であるだろうという予測と、このまま映画が映画であり続けるのだろうかという疑問が混じりあいながら、映像ビジネスの未来を見通そうとする動きであり、考察であり、今、映画に関する話題は活発を極めているといってもよいのではなかろうか。

それにしては映画評論家といわれる人たちが、テレビのような映画について映画評を書くなどナンセンスともいうべき現象に飲み込まれて、映画の未来についての考察がとぼしいのは残念至極である。

このような状況の中、これから何回かにわたって、私見を交えながら映画の未来について連載予定。

しがない映画プロデューサーだから見えるものがあると信じて。

乞う、ご期待!
posted by 映画プロデューサー at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年01月31日

興行収入、21年ぶりに邦画が洋画を上回る

21年ぶりに、邦画興行収入が洋画を上回り、全興行収入も2000億円を突破した。

昨年暮れには予想されていたことだが、まずは一息という日本映画界であろうか。

邦画のシェアが21年ぶりに洋画を上回る。06年国内映画動向

1月30日、日本映画製作者連盟(映連)が、06年の映画産業諸統計を発表した。それによると06年に日本国内で公開された作品は邦画417本、洋画404本の合計821本(成人指定映画を含む。なお前年は731本)。総興行収入(興収)は2025億5300万円で、過去最高を記録した03年の2032億590万円には及ばなかったものの、05年(1981億6000万円)比で102.2%となった。


■2007年記者発表資料(2006年度統計):PDFファイル 全5ページ[24.2KB]

邦画バブルとも言われるが、あと2・3年は邦高洋低が続くと松岡会長は記者会見で述べている。
posted by 映画プロデューサー at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年01月24日

三井物産戦略研究所の「地域でムービー協会」

平成の大合併で市町村数が約3200から約1800に減り、使われなくなった議会の議場や公民館を映画館に転用する動きが今春から本格化しそうだという記事を、今月号の”WEDGE”で読んだ。

「議長席の後方にスクリーンを設置するだけで、簡単に映画館に改装できる」というアイディアで、三井物産の子会社「三井物産戦略研究所」が中心となって「地域でムービー協会」を設立したとあった。

全国の市町村にて映画を起点とした地域活性化を目指して 『地域でムービー協会』設立について

この度、三井物産株式会社の100%出資子会社である株式会社三井物産戦略研究所(本社:千代田区、代表取締役社長:寺島実郎)は、この度、映画を起点とした地域活性化を目的として、本趣旨に賛同する全国の市町村や企業・団体に参加頂き、「地域でムービー協会」(会長:キネマ旬報映画総合研究所所長 掛尾良夫、事務局:三井物産戦略研究所)を設立致しました。

昨今、都市集中化が進む中で、地域で映画を映画館で見る機会が少なくなっていると言われております。「地域でムービー協会」は、市町村合併に伴い使用実績の少ない公共施設等や中心市街地における空き店舗等を活用して、良質で多様な作品を公開される機会に恵まれない地域で上映することにより、豊かな文化・娯楽環境を提供します。また、映画を通して地域に根ざしたコミュニティの場を活性化させると同時に、映画文化の普及・啓蒙、産業の発展を目指していきます。



三井物産戦略研究所
地域でムービー協会


”WEDGE”は、「ただ、観客がどれだけ集まるかが課題」とも書いていたが、まさしくそこだろう。

ほとんどが過疎地にあるから。
posted by 映画プロデューサー at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2007年01月03日

映画『嫌われ松子の一生』をDVDで観た

正月の間に、これまでみのがした邦画をいくつかTUTAYAで借りてきたDVDで観た。

今日は、映画『嫌われ松子の一生』(原作:山田宗樹 監督:中島哲也 主演:中谷美紀)を観た。

なかなか面白かった。

この映画を見る前に、娘がテレビで『電車男DX〜最後の聖戦〜』を観ていたのでちょっと覗いてみたが、再現ドラマを観ているようでとても見続けることができなかった。

ほとんどテレビを観ないが、最近ブレイクしているテレビドラマ『のだめカンタービレ』も、漫画を忠実に実写化したようなつくりで、再現ドラマ的である。

最近公開された映画『木更津キャッツアイワールドシリーズ』は観ていないが、映画『木更津キャッツアイ日本シリーズ』は再現ドラマ風ではまったくなくてむしろ映画っぽいと思った記憶がある。

でも、漫画を忠実に実写化したような印象を持ち、僕にはとてもできないなと思ったことがある。

映画『嫌われ松子の一生』は、漫画(原作は大ベストセラー小説だが)の実写でも再現ドラマでもなく、きわめて映画的な表現にあふれていて、じっくり楽しませてもらった。

この記事を書きながら、”クール・ジャパン”という言葉を思い出した。

外国でこの映画はどういう風に受け取られるのだろう?

チャンスがあったら、関係者と話がしてみたい。

面白かった。

必見!
posted by 映画プロデューサー at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス

2006年12月27日

それにしても、さみしい正月映画になったもんだ

先週で、いわゆる正月映画が出揃った。

邦画と洋画の興行収入の逆転が話題になっているが、今日、H社近くのデニーズでお茶を飲みながらの会話から、全体の興行収入は2000億円に届きそうにないなと思った。

僕「ところで、『大奥』の入りは?」

Nさん「だめだよ」

僕「リメークの『犬神家の一族』もよくないね」

Uさん「投げてたんじゃないの」

Nさん「正月はだめだよ」


興行成績  (2006年12月23日〜2006年12月24日) 毎週水曜日更新
順位 先週 作品名 公開週数

1 1 硫黄島からの手紙 3
2 - 大奥 1
3 2 劇場版 どうぶつの森 2
4 3 エラゴン/遺志を継ぐ者 2
5 4 武士の一分〈いちぶん〉 4
6 7 NANA2 3
7 - シャーロットのおくりもの 1
8 9 007/カジノ・ロワイヤル 4
9 6 ライアンを探せ! 2
10 8 犬神家の一族 2

(興行通信社調べ

フジテレビのテレビドラマを映画化した『大奥』、キャスティングが1作目から変更になった2作目の『NANA2』、前作と同じつくりのリメーク『犬神家の一族』などが並ぶと、アメリカ映画がリメークやシリーズものが多くハリウッドの企画が貧困になっているといわれているが、日本映画も”これでいいのか日本映画”という状況に陥ってはいないだろうか。

その中で、山田洋次監督作品『武士の一分』(木村拓哉主演 松竹)の健闘が光るが・・・。
posted by 映画プロデューサー at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス