2010年03月01日

東宝配給の映画が消えた

とうとう映画興行ランキングから東宝配給の映画が消えた。

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観客には何の関係もないことだが、自分にとっても、もはや特別なことでも由々しきことでもなんでもないが、映画ビジネスに関わる者にとってはかなり驚くべき結果なのではなかろうか。

東宝関係者だけか?

テレビキー局と東宝のビジネスモデルに陰りが見えたということも出来るが、型のそろった野菜や魚を生産し流通に乗せるが如く、みんなで映画をジャンルの中に押し込んでしまったからだと思っている。

暴れん坊できかん気なところが映画の魅力なのに。

いや、あるいはもっと根本的なことかもしれない。








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2010年02月15日

テレビ局がらみの映画が過渡期を迎えている

このところ3週続けて興行通信社のランキングを掲載している。

本当はいけないのだが、個人だから勘弁してもらえるだろうと勝手に思っている。

これまでひとり勝ちしてきた東宝が、今年から負のスパイラルに入るというのが僕の予想だから、気になって気になってしょうがないのであり、それに先週は東映配給の『交渉人 THE MOVIE』が封切られており、これも膨大な宣伝量の割には「こける」のではないかと気になっていたので備忘録もかねて掲載した。

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東宝は見ての通り下位に1本がランキングされているだけだ。

2月11日の木曜日に封切られた東映の『交渉人 THE MOVIE』は微妙なランキングだ。

木・金・土・日の4日間の数字を乗せてこのランキングだったら、僕の予想通りということになる。

テレビ局がらみの映画のビジネスモデルが過渡期に来ていて、今年はそれがはっきりするだろうと思う。

それがこのところのランキングに現れている。



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2010年02月09日

映画『食堂かたつむり』の大コケは予想できた

映画『食堂かたつむり』の製作委員会(フィルムパートナーズとなっている)のメンバーがわからずにいたが、やっと見つけることが出来た。

映画の当たりはずれを予想するのは難しいが、この映画『食堂かたつむり』は「当たるわけがないはず」と予想していた。

前の記事で単館映画企画ではないかと言っておいたが、実は、そもそも映画の企画ではないと思っていたからだ。

なぜかは、改めて考えてみるまでもなく、ちょっと考えたら誰でもそう思うのではないか。

やはり、テレビ局がらみ映画の馬脚の表れだった。

映画『食堂かたつむり』
2/6(Sat)バレンタインロードショー

柴咲コウ
余 貴美子 ブラザートム 田中哲司 志田未来 満島ひかり 江波杏子 / 三浦友和
桜田通   徳井優 諏訪太朗 佐藤二朗   草村礼子 佐々木麻緒   山崎一 上田耕一

監督:富永まい 原作:「食堂かたつむり」小川糸(ポプラ社刊) 脚本:高井浩子 音楽:福原まり 主題歌:旅せよ若人/Fairlife feat. 岡野昭仁 from ポルノグラフィティ(SME Records)

エグゼグティブ・プロデューサー:三宅澄 製作:木下泰彦 島谷能成 畠中達郎 重村博文 氏家夏彦 百武弘二 坂井宏先 村松俊亮 宮路敬久 辰巳隆一 倉田育尚 林尚樹 松田英紀 大宮敏靖 喜多埜裕明
企画:市川南 プロデューサー:渡邉直子 亀田裕子 赤城聡 仁平知世 ラインプロデューサー:森太郎 プロダクション統括:塚田泰浩
撮影:北信康 照明:渡部嘉 録音:橋本泰夫 美術:小澤秀高 装飾:松田光畝 編集:森下博昭 スクリプター:牧野千恵子 ヘアメイク:佐藤光栄 衣裳:櫻井まさえ
助監督:村上秀晃 製作担当:関浩紀 料理制作:吉岡知子 VFXスーパーバイザー:佐竹淳 アニメーション・ディレクター:坂井治 音楽プロデューサー:杉田寿宏

製作:ミコット・エンド・バサラ 東宝 アミューズ キングレコード TBS 博報堂DYメディアパートナーズ ポプラ社 SME Records 日本出版販売 毎日放送 大広 中部日本放送 RKB毎日放送 TSUTAYAグループ Yahoo! JAPAN

制作プロダクション:ミコット・エンド・バサラ  東宝 映像制作部   協賛:全農 配給:東宝
©2010「食堂かたつむり」フィルムパートナーズ



映画『食堂かたつむり』は、幹事会社はテレビ局ではないかもしれないが、製作委員会(フィルムパートナーズ)に”TBS 毎日放送 大広 中部日本放送 RKB毎日放送”と入っていればテレビ局がらみの映画に変わりはなく、近来まれに見る大コケ映画といえるのではなかろうか。

今後、テレビ局がらみの映画が負のスパイラルにはいり、あきれるような企画が続出してくると思われるが、まあその一本と考えれば、当たり外れを予想するのはそう難しいことではないはずだ。

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2010年02月08日

東宝の『食堂かたつむり』はどこ?

ああ、やっぱり!

2月6日封切の東宝配給の『食堂かたつむり』がベストテンに入ってない。

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ベストテンに、東宝の名前が一つしかない。

興行通信のランキングを見て唖然とすると共に、予想が当たったことにしたりという気分でもあるが、あまりにもひどい結果だ。

ついに東宝が負のスパイラルへ突入したと考えたほうがいいかもしれない。

『食堂かたつむり』という単館映画の企画を東宝の主番線に持ってきたことがそもそもおかしいのだが、どういう経緯でそうなったのかはわからない。

今年の日本映画は眼も当てられないことになる可能性がある。







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2010年02月01日

東宝の低迷が続く

引き続き東宝の興行収入の低迷が続いている。

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今後の東宝作品のラインアップを見てもアニメ以外はこれといったものがなく、今年は二桁以上の興収減になるのではないかと予想する。

こけるスパイラルに入ったのではないかと思う。

一度歯車が狂うとよほど大きなヒットがない限り、天下の東宝といえどもなかなか挽回するのは難しい。





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2010年01月25日

近来まれな映画興行ランキング

東宝が下位に低迷している。

この数年は東宝の一人勝ち状態で、興行ランキングのベストテンには常に東宝配給の4・5作品が掲載されていたのに、先週はこんな状態である。

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昨年の終盤からこんな傾向が続いていた。

これから封切られる作品を見ると、アニメ作品以外に強い作品がなく東宝の低迷はしばらく続きそうである。

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2009年11月26日

自分の存在をかけた企画書を書き上げた

このところずっと企画書にかかりっきりだったので、ブログを書く時間も、頭脳に余裕もなかった。

自分の中から搾り出すように書く企画書がたまにある。

自分の存在すべてをかけて書くような企画書で、もろ生活にかかわると言うか、将来にかかわると言うか、生き死ににすらかかわるようなことだと言ってもいい。

今日の日記にさっきこんなことを書いた。

昨日カミさんからちっともわからないといわれた企画書を直し、両Iプロデューサー、脚本家のT氏に添付メールで送った。

一人のプロデューサーからは2ヶ所ばかり指摘、もう一人からは「高尚過ぎるんじゃないですか」と言われる。

2ヶ所の指摘には「それは細かいことだ」「そこはこの企画の根幹にかかわるところで、それが理解できないのなら・・・」と、「高尚? だってこれ、高尚なんだもん」なんて答える。

T氏とはまだ連絡は取っていない。

T氏がどう読まれるか、楽しみではある。

僕自身は、カミさんにさっぱりわからないと言われても、これは凄いものになるぞという確信に近いものがある。

だって、もとになるものが凄いから。


映画の企画書は公表できないものが多いと言うか、普通「製作発表」があるまでほとんど出来ない。

製作発表があると、もう公表する意味すら失っているから、まず公表されることはない。

そんな企画書を書き上げて、やっとブログを書く気力が出てきた。

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2009年11月12日

原作の映画化権争奪戦が映画界を活性化させる源である

かつては、小説やコミックの映画化権をめぐってたびたび激しい争奪戦が行われたが、最近は、人気のある原作ははなっから映画化権の行き先が決まっており、よほどのことがない限り原作者を巻き込んだ争奪戦が行われたという情報を聞いたことがない。

現在は、出版社とテレビ局の間で同じステークホルダーとしての協力関係が形成されていてマネージメントされたり、出版社が”映画化権の問い合わせ”を一括管理していて状況によってコントロールするというシステムが一般化されているから、どこの馬の骨とも知れない(弱小の製作会社などを含む)プロデューサーや監督が人気がある原作を取得することはまず不可能である。

だから、ひとつの獲物を求めて血眼になって争いあう狩人たちのような世界は昔の話でしかない。

今日、自分のホームページの日記にこんなことを書いた。

企画は駆け巡る

10日ほど前、Iプロデューサーがある原作の映画化権を押さえようとして出版社に問い合わせた。

出版社によると特別な問い合わせもなくフリーということだったが、今日、余裕で編集部を訪ねたらこの数日の間に2件のオファーがあったとのことで、多少狼狽気味の電話があった。

「何年もの間映画化の話はなかったのに、自分が連絡をして10日足らずの間に2件も映画化の問い合わせがあるなんて(とても信じられない)・・・」と。

1件は大手映画会社だとのこと。

「映画は生き物だ」というのが持論だが、この日記を書いている今、突然「企画は駆け巡る」というフレーズが浮かんできた。

経験的に言うと、こんな企画は強い。

是非、Iプロデューサーに映画化権をとってほしい。

他人事ではないのだ。

なぜなら、今日、出版社に提出した企画書には僕の名前も記されているからだ。


原作名や出版社名は書けないが、ちょっと(大いに)気になる出来事である。

まず、めったにあることではない。

一応この企画に絡んでいる僕を含む関係者、それぞれの関係者から情報を得た人たちのこと(あるいは伝わったこと)を考えてみたが、どうもしっくりこない。

Iプロデューサーが電話でオファーしてから10日間足らずの間にその情報を得てオファーするには時間が少なく、もし誰かが抜け駆けしたとしたらそれが判明したときのリスクが大きすぎるし、そもそもその原作を映画化するには相当の力を要するからだ。

並みのプロデューサーや監督には出来ないことだ。

製作会社でも。

現在考えられるのは、まずそんなことはありえないと思うのだが(といいながら、思っている)、出版社がイニシャティブをとり始めたのではないかということだ。

今日の話だからこれ以上は書けないが、個人的には面白い展開になっていくのではないかと期待している。

どんなことに発展するやら・・・。

追って報告しよう。





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2009年11月11日

「みんな映画で失敗しているよ」と出版社社長のY氏

降りしきる雨の中、二人のプロデューサーと一緒に脚本家のT氏と会うために、車で山梨県笛吹市に向かった。

中央高速に乗ると1時間ちょっとだが、僕にとっては久しぶりの遠出だった。

仕事のついでに秋の紅葉を見物しようという魂胆は雨で半減したが、なかなか映画の仕事(準備以前の段階)らしい行動様式(自分らしい)で、気分はまずまず、いや多少はしゃいだような上々の気分だった。

笛吹市に到着して、果樹園に囲まれたT氏のご自宅で5時間近く、石和温泉にあるレストランでご馳走になりながら2時間という、長時間の面談および打ち合わせをすることが出来た。

途中、ケータイに出版社社長のY氏から電話があった。

もう2週間以上前に、「時間があるときに連絡をください」と留守電に伝言していたことへの返事の連絡だった。

「ちっとも、電話よこしてこないなあ。体の具合でも悪いのかなあ」なんて思いながら、実はもう忘れていた矢先の電話だった。

来週にアポをとったが、そのときに「映画の話、うん、いいよ。でも、みんな映画で失敗しているよ」と電話の向こうで経営者らしい言い方で言ってきたから、「そう、みんな失敗ばかりしているので、よ〜く当て方がわかったんですよ。会ったときに話すから」なんて軽〜い感じで応対することが出来た。

こんなときは仕事がうまく進む。

きっと山梨の果樹園に囲まれた場所で仕事をしていたからだと思う。

新宿の喫煙席がある安い喫茶店で、険しい顔つきでタバコを吸いながらの打ち合わせでは、軽〜い感じの会話にはならない。

「今からでも、すぐそっちに行くよ」なんて気持ちが優先する。


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2009年11月10日

映画”僕シリーズ”、量が質を生めばいいと思う

僕は映画に関して言うと、基本的に「量は質を生まない」と思っているし、これまでに何度もそう書いてきた。

それは、「量が質を生む」と発言するプロデューサーが身の程知らずで、ただ傲慢だけのつまらない人間だからだといってもよい。

本音を言えば「量が質を生んでほしい」と思っている。

さっき、こんな記事が目に入った。
草なぎ“僕シリーズ”映画化で主演

 SMAP草なぎ剛(「なぎ」は弓へんに前の旧字体その下に刀)(35)が映画「僕と妻の1778の物語」(星護監督)に主演することが8日、分かった。草なぎが主演したフジテレビ系連続ドラマ「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」の“僕シリーズ3部作”の新作として、初めて映画化される。

 今回はSF作家ががんで余命1年を宣告された妻のために、毎日短編を書き続ける夫婦愛を描く。「ねらわれた学園」などで知られるSF作家眉村卓氏の著書「妻に捧げた1778話」が原作。悦子夫人が02年に大腸がんで亡くなるまでの5年間をつづった作品で、星監督は「悲しい話だけではなく、5年間によって夫婦の愛情が確認された世界一幸せな夫婦の物語」と話す。

 1778話の中から数話をピックアップ。CGを駆使して日常で起こる不思議な話を劇中に盛り込む。「僕の生きる道」「僕の歩く道」の演出を担当した星監督は「『僕の生きる道』などは静ひつなドラマ。演出はなるべく控えめにした。今回現実は控えめに、空想はなるべく派手にしようと考えている」とこだわりを明かした。

 がんで余命1年を宣告される妻を演じるのは竹内結子。草なぎとは興収31億円のヒットとなった映画「黄泉がえり」(03)以来の共演となる。10月末にクランクイン。草なぎは「みんなに愛されるすてきな映画にしたいと思います」。竹内は「草なぎさん演じる主人公の思いに激しく心を打たれました。私自身も(主人公)朔太郎さんの思いに応えられるよう、懸命に取り組みたいと思います」と意気込む。

 来年、カンヌなど海外映画祭への出品を目指すほか、海外配給も視野に入れている。来年末か2011年新春公開予定。



僕はこの記事にある”草なぎが主演したフジテレビ系連続ドラマ「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」”のことも、星護という監督のこともまったく知らない。

だから思った。

フジテレビ(亀山プロデューサーだけか?)が今も「量が質を生む」という方針で映画製作にかかわっていると推察しているが、こんな経緯で製作された映画が質のいいものに仕上がり、世界で評価されるようになったらいいなと。

知らないものは論評のしようもない。

ただ、映画「僕と妻の1778の物語」が「量が質を生む」ような仕事になればいいなと思う。

そして、「どうかな?」とも考えざるを得ない。

惨憺たる製作現場に思いをはせると、今の「量が質を生まない」システムの上で、「量が質を生む」などはっきり言ってたわごとでしかないと思うのだった。








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2009年11月09日

3Dバブルをあだ花に映画業界は厳冬期に突入

冬を迎えるにあたって、更に映画業界が厳しいようだ。

今年は3D映画元年などと喧伝されているが目下のところ興行的には苦戦が続き、特に洋画配給業界は文字通り厳冬期に突入したようだ。

こんな記事が公開されている。

トルネードフィルムの叶井俊太郎氏のブログから引用。
もろもろ厳しい!

朝イチに練馬のゴンゾに行き「アフロサムライ:レザレクション」の木崎監督、原作者の岡崎さんのマスコミ取材の立ち会い。結構、でかい媒体とか取材が入ったのでこれはこれでよかったかな。そんなワケで夕方に社内会議。今後の展開など。というか、来年はもっと厳しくなりそうだよなあ。なんとか乗り切りなければ!

AFM!

今週からAFMが始まってます。うちからは買い付けではなく、邦画の販売で参加してます。というワケでオレも今回は不参加です。もうね、買い付けできないですね。洋画マジで厳しいです。なので、しばらく海外映画祭の出張は参加できません。そんなワケで夜、SPOに行き「エアホステス」でお世話になった鈴木さんとメシ行く。


今年はすでにワイズポリシーやムービーアイの倒産があり、興行通信記者上がりで飯の食いっぱぐれのない立場を確保しているK氏などは「今年は映画が壊れる!」なんて言っているが、映画にかかわる人たちの多くは、映画のビジネスモデルが壊れていることを認めたくないらしい。

映画の興行がだめでもビデオやDVDの売り上げで持っていた映画配給というビジネスモデルがとっくに破綻しているのだから、DVDが売れないから洋画の買い付けが出来ないというのは当たり前の話であるのだが。

叶井氏と親しい福井政文氏のブログも引用。
来年も

映画業界は厳冬の突っ込みましたね。トルネードフィルム叶井社長と話しても暗い話ばかり。DVDは売れなくなったと言いますが、売れている流通もあったりで、ようはコンテンツのTPOがずれてきている感じがする。コミックも紙が売れなくなっただけで携帯はまだ伸びる可能性がある。今日はビクターエンタメが売却か?というニュースに驚いた。メディアの変換期と事業の再編の時期なのかもしれないが、決して音楽を聞かなくなった訳ではないので、ここを過ぎてビジネスモデルが固まると又コンテンツ産業に春がくると思う。


そうだろうか?

”ここを過ぎてビジネスモデルが固まると又コンテンツ産業に春がくると思う。”

僕には、とてもそうは思えない。

大きく考えると、百貨店のように大規模なウィンドウ展開をするコンテンツ産業のビジネスモデルが壊れ始めているのだと思う。

また、どちらが後先かはわからないが、映画産業にも自動車産業と同じことが起きていると考えたほうがよい。

だって、コンテンツ産業を支える制作現場は、実質的に破綻しているのだから。




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映画化の原作権を収得するための企画書

面倒くさいといったらいけないが、最近は映画化するための原作権を得るために企画書を書かなくてはならない。

以前は原作権者と直接会って口頭で映画化の構想を開陳し、納得してもらえば契約書を作成するという工程だったが、ある時期から出版社が間に入るようになって、そのための企画書を作成しなければならなくなった。

悪く言えば誤魔化しがきかなくなったということだが、原作権をもらってもいないのに企画書を書くというのは想像以上に疲れる。

なぜならば、フリーの映画プロデューサーは映画会社やテレビ局の社員と違ってたいていは制作・配給のスキムはなく、単に「面白いから映画にしたい」ということから映画化を進めるからである。

ということは、映画化権を持っていなければ何にも進められないということでもあり、資金・制作体制・配給などが未定のまま企画書を作ることになる。

それが疲れるのだが、今日はそんな企画書を一つ書き上げた。



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2009年10月21日

久しぶりに銀座の東映本社に行ったが

久しぶりに銀座にある東映本社に行ってきた。

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マネージャーのNさんと東映本社前で待ち合わせて、20年ぶりにYさんと会った。

東映本社前は僕の最も好きな待ち合わせ場所だったところで、待ち合わせの間に思いもよらぬ人と出くわして仕事に発展したこともあり、待ったいる間に昔のいい思い出がよみがえってきた。

今日も、昔どっかで会ったことがあるなあと思う人が出入りしていたようだが、声をかけるところまでは行かなかった。

だって、顔は見知ってても名前を忘れているから、声のかけようもなかった。

今日お会いしたYさんは、30年近く前に作った映画『モーニングムーンは粗雑に』(音楽はサザンオールスターズの桑田圭祐)以来の付き合いだったが、以後これといった仕事をすることもなくご無沙汰をしていた。

いろいろ昔話もしたが、今の日本社会の景気の悪さを受けて、映画界および芸能界も最悪の状況であるということが再確認された。

ただ、以前にも何度も書いたが今は体力勝負なので、比較的体力のある東映の社員であるYさんは、言葉ほどには切迫感が感じられなかった。

今日の文化通信にこんな記事があった。

合計は79.7億円、邦画3社9月興行収入まとまる

邦画3社9月興行収入がまとまった。3社合計は79億7019万8980円(前年同月比80・1%)。


この記事からうかがえることは、邦高洋低が顕著な映画産業において洋画の興行収入はもっと悪く(前年同月比60%?とか)、数日前に書いたようにトータルの興行収入が前年比70%というのは間違いがない数字かもしれないということだ。

東映でNさんとYさんに別れたあと、製作の末端に位置するA社とS社を訪ねたが、深刻さは日に日に増しているように感じた。

これまでは、「今に始まったことではないですもんね」という製作現場のあっけらかんとした嘆息が救いだったが、もうそんな言葉すら聞くことが出来ないような事態に立ち入っているかもしれない。

S社は電話は留守電にして、今月いっぱいで一旦事務所を閉めるとのこと。

体力のないA社はモラトリアム法の成立を待っているという。



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2009年10月19日

愚鈍な体力勝負は見えにくい才能を殲滅する

映画の興行成績が最悪らしい。

知り合いの映画宣伝会社のT社長の話では、9月の興行収入は前年比30%減だとのこと。

新鮮味のない邦画の企画、映画に関係のないタレントを使った洋画の宣伝方法など理由はさまざまだが、DVDが売れないから惨憺たる状況だという。

今や政治が最も面白いエンターテインメントになっているともいっていた。

この傾向は来年の参議院選挙まで続き、その後政界再編でもあると更に延々と政治が主役であり続け、映画は壊滅的な被害をこうむるかもしれないと。

T社長の発言の多くは僕が常々言ってきたことだったが、まあ業界の人はほとんどわかっていることでもあったが、いよいよ恐れていたパイの減少が始まったとしたら、K氏がいう「今年は映画が壊れるぞ」が本当になる。

末端の製作現場にはすでに末期的症状が現れている。

製作本数の減少、企画段階での中断、製作費・ギャラの未払い・遅延、プロダクションの閉鎖・倒産がざらである。

淘汰が行われているのだと思う。

大きな資本力が背景にあったり、テレビキー局の系列に属するところなどが、”体力勝負”で淘汰を乗り切ろうとしている(かのように見える)が、この淘汰は資金力で乗り切れるものではないと考える。

商品ではなく作品が求められているのだから。

今の状況が危機的なのは、愚鈍な”体力勝負”の結果、目に見えにくい”才能”を駆逐してしまうことになるのだが、そこに警鐘を鳴らす人がいないことだ。

いざ作品を作ろうとしたとき、それを作る才能がないということになる。

もう、そうなっているのかもしれない。



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2009年10月15日

大胆な企画とキャスティングが求められているのだが

データに基づいたキャスティングでないと企画が成立しないらしい。

この間、M・S監督から聞いた話だが、主役のキャスティングが難航しているとのこと。

”Y・A”や”A・M”などにあたっているが、来年の夏のスケジュールがおさえられないらしい。

聞くところによると、数十本に及ぶオファーがあって2年先までスケジュールが詰まっており、とてもそこに割り込むことは不可能だという。

少し無責任だが、”Y・A”や”A・M”にそれほど主演としての商品価値があると思っていない僕としては、売れっ子の”A・U”でもいいんじゃないのといったら、あるデータをもとにキャスティングが行われていて、駄目だとのこと。

「どこが作っているデータ?」と聞いたら、「よくわからない」との答え。

見せてくれないそうだ。

まるで官僚のデータである。

判断基準さえわからないデータがまかり通って、映画の主役が決まっているという。

そのデータによってヒットの方程式が確立されているわけでもないのに。

もしかしたら、映画がヒットしなくてもDVDが見込めるというデータかもしれないなどと思った。

だったら、少しわかる。

でも、それは映画をヒットさせることとは違う。

プロデューサーがサラリーマン化して、企画もキャスティングも縮こまっているのだろう。

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2009年10月13日

モンスター化したペニスかと思った

この記事のタイトルは、映画『アサルトガールズ』の予告編を観て直感的にそう思ったからで、どうかと思ったがあえて書いた。



なんの予備知識もなく、偶然観てペニスの化け物かと思ったのだが映画に出てくるモンスターは”マダラスナクジラ”というらしい。


監督:押井守
出演:黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子

熱核戦争後の荒廃した砂漠の戦場。アサルトライフルほかパワフルな銃器を手にフィールドを駆ける、3人の美しき女ハンターたち。巨大モンスター<スナクジラ>の群れが地を這い、強襲揚陸艦が宇宙を飛び、アサルトライフルのマズルフラッシュが光る。激しい戦闘の末に、突然変異の超大物<マダラスナクジラ>を仕留めるのは、はたして誰か──!? 押井守の『Avalon』依頼となる実写長編作品。 

2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開

2009,日本,東京テアトル

© 2009 八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント



美女たちともてない男たちのルサンチマンを背負ったモンスターペニスの闘いを描いた作品ではないようだが、そいう風に見ると面白い(気持ちが悪い)のではないか。


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2009年10月06日

体力勝負の世界で弱者が勝ち抜くために

狛江のマクドナルドで、久しぶりに後輩のEプロデューサーと3時間あまり話しをした。

要約すると下記のような内容の話である。

一、大きく動くこと
一、多くの人に会うこと
一、人に喜びを与え続けること
一、手間賃を稼ぐこと

以上を実行することが、体力勝負になっている映画を含む映像コンテンツ産業界を生き抜くために必要なことであり、それをチームで行えるかどうかが成否を分けるというようなことである。

大きく動くこととは、想定したイメージを排除して混沌の中に身を投げ出すこと。スケールや予算規模の大きさではなく、”見る前に跳べ”とか”書を捨てよ、街に出よう”などと相通じる概念で、”ブレークスルー”ではなく”マッドスルー”でしか未来は切り開けないというような意味。

多くの人に会うということは、ネットやケータイを利用して広範な人とのコミュニケーションを図ることは当然だが、面倒をいとわず、リアル社会でより緊密な関係を築き上げることが肝要であるというようなこと。

人に喜びを与え続けることとは、たゆまぬ努力とその方向性を示唆する考え方。美味しい料理を振舞うように、具体的な企画を提示したり、有益な情報を提供したりすることもあるが、変わらぬ友情を相手に示すこと。

以上のことを実行するために、手間賃を稼ぐことが欠かせないということなど。

そんなことを、具体的な企画をあげながら3時間あまりしゃべったのだった。

僕は今回の政権交代が政治や社会の仕組みを変えるだけでなく、映画や映像コンテンツの内容にまでかかわってくると考えているから、話す時間があれば、僕の仲間や後輩たちに口うるさいぐらいに言ってしまうのである。

”つい”ではない。

確信犯として。

今日、Eプロデューサーは理解してくれたのではないかと思っている。

本日の人に喜びを与え続けることでは、Eプロデューサーに以前6ヶ月をかけて書いた企画『S』の企画書とシナリオのコピーを手土産に渡した。

まあ、原作・著作権まで渡したわけではないが、それが成果を得るかどうかもわからないが、6ヶ月間の時間を要した設計図の営業権は預けたのである。

Eプロデューサーはその意味が理解できる人物なのだ。

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2009年09月20日

映画のテーマパーク(お化け屋敷)化に追随か?

アメリカは映画のテーマパーク化(入場料アップの狙いもある)を目論んで「3D」にシフトをしているというが、日本も遅ればせながら追随し始めたのだろうか。

邦画、「3D」に本格進出 10年にかけ新作、若者ら掘り起こし

「わ、凄い!」という感じがない。

とりあえずお化け屋敷的な発想で子供や若者を掘り起こすつもりだろうが、もともとアメリカと比べて高い入場料をとっている上に更に高い入場料を加算して、新たな観客を掘り起こすというのは少し虫が良すぎるのではないだろうか。

観客の掘り起こしは入場料を安くするのが一番で、結果、それが興行収入を増やすことになると思うのだが。

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2009年09月10日

映画界に”毒食らわば皿まで”の気概はない

誰からも求められていないから全面展開するつもりはないが、昨年からDVDが売れなくなって配給会社のビジネスモデルが崩壊し、現在、日本映画業界は相当深刻な状況にあると思う。

今年の春から配給会社の倒産が3件(1件は社長の失踪による消滅)あり、まだ疑心暗鬼にまではいたっていないが、S、G、T、K、Pなどバックに大きな資本がないところはみんな危ないなどと当たり前のように言われている。

今日、Kさんに会って話したことの一部を、自分の日記に下記のように書いた。

また言ってしまった

当たり前のことを当たり前に言うのはなんのも問題もないはずだが、嫌われたり、疎んじられたり、馬鹿だとレッテルをはられたり、時には排除されることもある。

また今日、言わずもがなのことを言ってしまった。

「ほとんどすべての映画配給会社が無責任体制になっており、成績が悪くても責任が問われないシステムで運営されているから、映画ビジネスはなくならないが将来性はない」なんて。

「どの会社も、若い社員の合議制で決定するシステムを取り入れていて、いや、それだけが決定機関であり、しかるべき地位にある人たちが責任を回避している。若い社員は不勉強(人生経験を含む)でパープリンだから将来性なんかあるわけがないじゃありませんか」とも。

最近は明るいうちにしらふで言うから、言ってしまってから「しまった」と反省することもないが、ますます仕事の間口を狭くしているなとは思わざるをえない


僕が考えるに、テレビ局主導の映画作りが相変わらず映画界を席巻しているが、このシステムに入れなかったり、体力がないところは遠からず破綻する。

テレビ局は寡占化を進め、映画観客を総取りする戦略で動いている。

僕の想像では、テレビ局主導の映画が大ヒットして莫大な利益を上げたように見えるが、配給・興行(特に東宝)は利益を享受しているが、製作委員会に名前を連ねる出資者や製作プロの利益はたいしたことないのではないかと思える。

テレビ局の電波を私物化するような大量宣伝の費用が、出資比率に応じた配分に影響を与えないわけがないからである。

テレビ局の戦略的寡占化に継続的に参加できるのは体力勝負ができる一流企業だけで、実のところ他は淘汰の対象としか扱われていないと僕は考えている。

僕が特別目新しいことを言っているわけではないのだが、また僕が言っていることを多くに関係者が肯定してくれるのだが、大きな流れに逆らうことができないようだ。

それだけだ。

”毒食らわば皿まで”という気概があるわけでもない。





posted by 映画プロデューサー at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

シネマ・カフェ・ネットの叶井俊太郎氏のブログ

前に、映画配給会社のワイズポリシーやムービーアイが倒産し、ザナドゥーの社長が失踪して廃業状態になっていると書いたことがあるが、それにかかわる記事としてシネマ・カフェ・ネットのブログが目に付いた。


某配給会社!

2009年09月07日 by 叶井俊太郎 (プロフィール) RSS配信

午後イチに某配給会社の失踪したとウワサの社長の自宅マンションに行ってみる。ポストに会社の名前があるのは見つけたが、管理人のメモ書きで「誰もいません」と張り紙がしてある。入り口はオートロックだったけど、管理人さんがいい人で開けてくれたので、部屋の前まで行きドアを叩くが反応なし。ドアの横に窓があったので、触ってみると開くじゃないですか!ビビったが思い切って開けてみると何もなし!家具もエアコンも電球まで何もない!これは夜逃げか?と思うほどですよ。いまはどこで何してるのか。最近は携帯電話もついに通じなくなってるし。ほぼ回収はあきらめる。


上の記事を書かれた叶井俊太郎氏は配給や宣伝を手がけるトルネードフィルムの代表である。

このような記事が当事者によって書かれることは極めて少ない(ほとんどない)が、今、業界内には噂も含めてさまざまな情報が飛び交っている。

業界通のK氏がS監督に「今年は映画が壊れるぞ」と言ったそうだが、小さくて狭い業界のことを考えると、凄まじい淘汰が始まっていると思わざるを得ない。


posted by 映画プロデューサー at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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