2006年03月20日

#184 洛中・大通り

人々が、なごやかに通りを歩いている。

そこに、馬に乗り、背中を槍で貫かれた鬼の馬がゆっくり歩く。

外道丸たちが、その鬼を通り越し、人波の中を馬で駆け抜ける。

鬼の体がかしぎ、スローモーションで馬からふわりと落ちる。

人々が驚き、通りがざわめき、落馬した鬼の周りに人の輪ができる。

「鬼だ!」「酒呑童子だ!」

外道丸たち、そのまま馬に乗り立ち去る。

その光景に、エンディングタイトルが流れ始める。
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#183 荒れはてた頼光邸・中庭・邸内

荒れはて、かっての面影はない頼光邸に、覆面の一団が馬で戻ってくる。

般若の女が、馬からひらりと飛び降り土足のまま邸内に足を踏み入れ、他の者も盗品を運んだり、覆面を脱いだりしながら続いて入ってくる。

部屋の中は、まだ薄暗い。

覆面を脱ぐと、これらはすべて頼光の兵どもで、その中には顔に醜い傷のある次郎の姿も見える。

手に灯りを持った般若の女が、廊下を歩いてきてふとある部屋の前で足を止め、薄暗い部屋を照らし奥を不審げに見る。

かつての頼光の部屋ー。

外道丸「待っておったぞ、酒呑童子」

頼光が座っていた場所に、黒々とした大きな影が見える。

般若の女「おのれ、まだ生きておったか・・・」

大きな影が立ち上がり、犬丸と猿丸を従えた外道丸の姿が現れる。

外道丸「わしの腕を返してもらおうか!」

と言って外道丸、抜き打ちに山刀で般若の女に斬りつける。

般若の面が縦に割れ、白粉おはぐろで化粧した渡辺綱の顔が現れる。

外道丸「なんだその顔は、お主のさもしい心が見えておるぞ、綱!」

綱「しゃらくさい、化け物が!」

と叫んで、綱が外道丸に斬りかかる。

外道丸が、綱の太刀を山刀でかわし逆に斬りつけると、綱は忍びの者のような身軽さで宙を反転して逃げる。

そこに、綱の配下が太刀を抜いて外道丸と犬丸たちに斬りかかり、荒れはてた邸内が修羅場に変わる。

すでに邸内は、綱が持っていた灯りの魚油が飛び散り、破れた障子に火が燃え移り、それが襖に飛び火して大きな炎が上がり始めている。

その中で、外道丸と綱との間に、忍びの者どうしが戦うような、また凶暴な狒と熊が戦うような、スピードと重量感あふれる戦いが息をもつかせぬ勢いで繰り広げられる。

同時に、犬丸と猿丸が、かつての兵たちを相手に斬り斬られしながらも、全身を鮮血で染めて戦う。

そして、外道丸が綱との間に割って入る者たちを切り捨てながら次第に綱を追いつめていき、犬丸と猿丸が手強い次郎を二人がかりでしとめ、遂に戦いはクライマックスを迎える。

天井に飛び上がった綱が、そのまま天井板を蹴って外道丸に襲いかかり、身を沈めた外道丸が素早く床を蹴って宙に飛ぶ。

宙に舞う外道丸と綱が、空中で激しく刃を交わし、外道丸の山刀が綱の右腕を付け根から斬り落とす。

綱「ぎゃーっ!」

と悲鳴をあげて綱が床に転がり、夥しい血潮が飛び散り、外道丸が天井に張り付き、太刀を握った綱の右腕が犬丸と猿丸の間を飛んで、柱に深く突き刺さりぶらぶらする。

綱「ぐる、ぐる・・・」

床にうつぶせに倒れた綱が、獣のようなうめき声を発しながらゆっくり起き上がり、外道丸と犬丸たちを恨めしげに睨むと、公家面の綱の顔が醜く歪み始め、みるみる内に口が裂けて恐ろしい顔の鬼の姿に変身し始める。

外道丸たちが圧倒されて様子を見ていると、

鬼「ぎゃおーっ!」

と鬼に変身した綱が威嚇するような吠え声を発して、外に向かって脱兎のごとく走り出る。

外道丸が、すぐさまその後を追う。

外に出た鬼の綱、外にいる馬に飛び乗って逃げようとする。

追いかけてきた外道丸、落ちている槍を掴み、邸内から逃走する鬼に向かって思いっきり投げる。

ー槍は、矢のように飛んでいき、馬で逃げる鬼の背中をつら貫き通す。

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#182 洛中・大通り(夜明け)

明けかかる大通りを、馬に乗った覆面の一団が走り抜ける。
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2006年03月18日

#181 同・金堂

道鬼と僧たち、一段と熱を込めて加持祈祷を行っている。

そこに、覆面の一団が乱入する。

祈祷中の出来事であり、さすがの道鬼たちも状況に対応できずに驚き慌て、すぐに阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される。

覆面の一団、逃げ惑う僧たちをたちまちのうちに殺害し、般若の女が道鬼の首を斬り捨てる。

覆面の者たち、金堂にある金目のものを奪う。
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#180 元の寺院・表(未明)

ー夜が更けても、真言陀羅尼を唱える声は続く。

般若の面をつけた女が率いる覆面の一団が、闇に紛れて塀を上り、ある寺院に侵入する。
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#179 関白邸・道長の部屋

床に臥せる道長、手で宙を掴もうとしたりして熱にうなされている。

その道長を、心配げな顔の公卿たちが見守っている。
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#178 同・金堂

金の仏像や色鮮やかな蓮華が並ぶ金箔で覆われた金堂では、道鬼と大勢の僧たちが、五大明王を五か所の壇に安置し、それぞれの壇で護摩を焚き、五壇法の秘儀に従い、道長快癒の加持祈祷を行っている。
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#177 ある寺院・表(夕方)

真言陀羅尼を唱える声が外にまで響いているー。
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2006年03月16日

#176 関白邸・道長の部屋

風鈴の音がする庭に面した部屋には、道長が床に臥せっており、傍には道鬼が座っている。

道鬼「明らかに、亡き頼光殿の霊が恨みとなり、関白殿を病に陥れているものでございます」

道長「やはりそうであったか、頼光が死してから、急に身体の具合が悪うなったと思うていたが・・・考えてみれば、頼光ほどよく尽くしてくれた者もいなかったのに、余も冷たい仕打ちをしたものじゃ。あの時、会うてやるべきであったのう」

道鬼「いくら悔やんでみても、今となっては遅うにすぎます。関白殿の威光にかけて、頼光どもの功を称え、その誉れを後の世まで長く語るようにし、霊を慰むるがよろしかろう」

道長「そうじゃな、余が関白を退き出家の身となり、後一条に言うて頼光の受領の地位を渡辺綱に譲り渡すように計らい、何処かの国司に取り上げればいくらかは恨みも治まるであろう」

道鬼「それはなりませぬ、関白殿! 綱ごときを受領などと、きゃつは政を行う器ではござらぬぞ・・・自ら悪をなすは人の定めというもの、綱は、人に指図されて悪をなすだけの小さき者、政を行う者においては断じて許すまじき性根!」

道長「だが、そうしなければ、頼光の霊が余を恨み殺しかねぬ!」

道鬼「では、頼光殿が弟、頼信殿を受領になさればよろしい」

道長「・・・それで、頼光の霊は静まるものか?」
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#175 洛中・賑やかな通り

暑い陽光が照りつける賑やかな通りー。

行き交う人々には、日差しを避けるために涼しげな衣かづきを被った女や、下部に長柄傘を持たせた長者風の者の姿が目につき、それらの人々の注目を浴びながら一際目立つ僧侶の一行が通る。

一行は、長刀を持った弁慶風の覆面をした数人の僧が先導し、四人の下人が担ぐ吹き抜けの美しい輿が続き、その輿には頭を丸めきらびやかな僧服をまとった道鬼が座っており、輿の後ろには同じ白い覆面をつけた十数人の僧が長刀と弓矢を持って従っている。
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#174 熊が瀬の里

大粒の雨が降りだし、熊が瀬の者たちはちょうど椀を持ち箸をつけるところだが、大人たちは椀を置いて慌ててテントを取りに走る。

行儀の悪い者たち(若者や子供)が、椀と箸を持ったまま近くのテントに避難して、笑いながら立ったまま粥や汁を吸う。

大人たちが広いテントを引っ張り出し、食事の席の上にそのテントを張ろうとする時、最初の犠牲者が出る。

まず子供たちが苦しみ始め卒倒し、続いて何人かの若者が喉をかきむしりだし、血へどを吐く。

「毒だ!」「敵だ!」と誰かが口々に言う。

そこに、弓矢が次々と飛来して、ばたばたと何人かの者が倒れる。

弥次郎「弓だ、皆、物陰に隠れよ!」

弥次郎が叫んでいると、道鬼と修験者の一団が、錫杖に仕込んだ太刀を抜いて森の中から飛び出して来る。

弥次郎たち男は、それぞれ山刀を持ち向かってくる道鬼たちに応戦する。

多助「皆、武器をとり、森の中に逃げろ!」

熊が瀬の者たち、突然の事態に動転しながらも、老人も女も武器(大鎌、銛、弓、鉈、斧など)を持ち森の中に駆け込む。

だが、修験者たちは強く、熊が瀬の男たちが次々と斬られ、逃げ遅れた巫女が刺される。

降りしきる雨の中で、りゅうが大鎌を振り回して戦い、そして遂に、弥次郎が道鬼から斬られる。

外道丸「弥次郎叔父!」

外道丸の叫び声がこだまし、やっと外道丸とその仲間たちが駆けつける。

外道丸たちが、手強い修験者たちを何人も斬り倒すが、何しろ頼みの外道丸が片腕を失っており、同時に次々と仲間を失い、とうとう道鬼たちに逃げられてしまう。

どしゃ降りの雨の中で、外道丸が弥次郎の死体の傍に倒れ込む。

りゅう「外道丸!」

りゅうが、倒れた外道丸に駆け寄る。
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2006年03月15日

#173 薮の中

それらの光景を見ている道鬼たちに、雨が一粒二粒と降りかかり、空を見上げる間もなく、たちまちすごい雨に変わる。
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#172 熊が瀬の里

熊が瀬の者が、粥を掬い、汁を注ぎ、楽しげに朝餌をとろうとしている。
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#171 走る外道丸たち

走る外道丸たちに迫るように、激しい雨が降りつけ始める。
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#170 黒雲

黒雲が空を覆う
posted by 映画プロデューサー at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

#169 水場

桶に水を少し入れて洗い、水が落下する所に桶を置く。

桶に水が溜るー。
posted by 映画プロデューサー at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

#168 薮の中・源流

修験者の一人が、道鬼の合図のもと、ひょうたんを傾け源流に液体を混入する。
posted by 映画プロデューサー at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

#167 水場

りゅうが、両の掌で水をすくい口を漱ぐ。
posted by 映画プロデューサー at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

#166 薮の中

ひょうたんを持った道鬼、音もなく薮の中を走る。
posted by 映画プロデューサー at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

#165 水場への道

りゅうが、桶を担いで水場へと歩く。
posted by 映画プロデューサー at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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