2006年12月20日

『ウェブ人間論』から竹林の隠者富士正晴へ

一昨日に書いた「『ウェブ人間論』(梅田望夫、平野啓一郎 新潮文庫)を読んで」を読み直して、梅田さんからいろいろ教えてもらっている身としては、多少言い過ぎたような気がしてすぐに新たな記事を書き足そうと思ったが、シーサが長時間のメンテナンスにはいっていて今になってしまった。

さっき読み直したら、そう悪いことはいってないと思った。

というか、よくもまあというか、35年以上も前に読んだ富士正晴氏の一文『雑談屋』を思い出したものだと、われながら感心した。

その一文は文芸誌に書かれたもので、タイトルが『雑談屋』だったと記憶しているが、他のタイトルだったかもしれない。

当時、富士正晴氏は関西にある竹林の中に住まわれていて、竹林の隠者のような生活をされていて、そのころの日常雑感を書かれたものが『雑談屋』だったと思う。

竹林の隠者のもとには毎日のように人が訪ねてきて、文学のことや世界のことなどを語り合って多大の時間を過ごすことになるが、その雑談(謙遜されて)をもって雑談屋という職があったっらいいよなというような内容だったと思う。

若い僕らもそんな時間を大量に消費していたが、僕らと違って、富士正晴氏は偉大な雑談屋として遇されてしかるべきだなどと思ったことがある。

この伝でいうと、『ウェブ人間論』は本来竹林の中で繰り広げられていた会話だったのではないか。

どこで行われた会話かはわからないが、竹林の中での会話に伴う興趣に多少かけ、雑誌の対談に新たな対談を付け加えて新書本にしたということで新規性にかけていたのではないか。

いや、『ウェブ人間論』はインターネット上でこそ語られるべき会話ではなかったのか。

旧来のメディアによって商品化するのではなく、インターネットの出現によって、富士正晴氏が言うところの雑談屋が職として成立することを証明するような試みにはできなかったのか。

というような想いがあり、不満だったのだと思う。

と書いてきて、まだ書ききれていないようだ。

歯切れが悪い。

また書こう。

posted by 映画プロデューサー at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | Web進化論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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