2006年11月28日

梅田望夫氏と平野啓一郎氏によって文学の世界が広がっている

梅田望夫氏と平野啓一郎氏の対談が本になるらしい。

雑誌『新潮』で両氏の対談を読んだことがあるが、その対談に加えて新たな対談を催して、新潮社から『ウェブ人間論』が12月に出版されるらしい。

『ウェブ人間論』のサイトを見ると、”「ウェブ進化」によって人間はどう変わるのか?異分野の二人が徹底討論!”とキャッチコピーがあったが、”異分野の二人”という表現が気になった。

そうだろうか?

異分野なのだろうか?

少し前に、梅田氏が「文体」について興味深いことを書かれていたが、文学において「文体」のことが最近書かれたことがあったろうか・・・不勉強で僕が知らなかっただけのことかもしれないが。

いや、もうすでに文学を語る文学界というものがなくなって、エンターテインメントだけになっていたのではないか。

梅田氏の著書やブログを覗いてみるとわかるが、ここで語られていることは、本来文学者が語るべきものだと思われることばかりだ。

つい最近、梅田氏の影響が大きいと思うが、平野氏がブログ(はてな)を始められた。

読んでみたが、内容も面白いし、とてもいいことだと思う。

古臭くなったと思われた文学が、Web2.0時代を迎えて復活の可能性がある。

お二人の急接近で。

「文学は死んだ」のではないかと思うときもあったが、文学という分野がなくなったのではなく、文学という概念がITが提供する未知なる世界に取り込まれることで、むしろ広がりはじめたのではないかと思われる程だ。

異分野ではなく、すでに梅田氏と平野氏は限りなく近い位置に属しているといえる。

お二人の急接近は、これからの批評家(あえて文芸評論家とはいわない)と小説家のよい関係を暗示している。

異分野と思われていたお二人がいい意味で侵食しあって、新しい文学者として徹底討論を始めたというほうが、もっと大きな世界を示しうるのではないかと思う。

もう文壇は必要ない。

いや、すでに存在しないかもしれないが。

『ウェブ人間論』のサイト
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610193/preface.html
梅田望夫氏のブログ
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/
平野啓一郎氏のブログ
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/
posted by 映画プロデューサー at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Web進化論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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