2009年08月20日

”戦争の外注化”と”暗殺の民間委託”などのニュースを聞きながら

映画製作プロダクションは傭兵派遣会社ではない。

映画界におもちゃメーカーや商事会社に参入してくるずっと以前から製作プロダクションにかかわる仕事をしてきたが、それまでは企画を立案製作をリードするのは製作プロダクションだったが、最近では完全に系列の枠組みの中で専業下請(孫請けも含めて)製作プロダクション化していてる。

おもちゃメーカーや商事会社だけでなく、映画会社(洋画系の配給・興行会社だったが)のトップが入札で製作費が抑えられたらいいなどと発言するのを聞いて頭に来てある映画を降りたことがあるが、改めて下記のような記事を見ると言い知れぬ怒りがわいてくる。

今日の読売新聞記事から全文を引用。
ブッシュ政権が暗殺を民間委託…米紙報道
8月20日21時1分配信 読売新聞

【ワシントン支局】米ワシントン・ポスト紙(電子版)は20日、ブッシュ前政権下の2004年、中央情報局(CIA)が、国際テロ組織アル・カーイダ幹部を殺害する秘密計画の立案や訓練を、米民間警備会社ブラックウオーター(現在「Xe」に社名変更)に委託していたと報じた。

 複数の元情報当局者の話として伝えた。委託理由について、元情報当局者は、「何か問題が起きた時、外部委託の方がCIAを守れる」と話しているという。

 殺害計画は今年6月、パネッタCIA長官が議会に報告し、同計画をすでに中止したことも明らかにした。ブラックウオーター社へは、訓練などのため数億円が支払われたが、実際の任務は遂行されなかったという。同政権下では、テロ容疑者への尋問も民間に委託されていた。


以前に、こんな記事もあった。
戦争「外注化」イラクでお手上げ

反省も含めてだけど、あるおもちゃメーカーと何度か映画の仕事をしたことがあるが、彼らにとって下請会社の存在はなくてはならないもので、彼らが製作プロダクションをそのような位置づけで捉えていたので、新しく健全な製作システムに発展していくかと期待していたことがあった。

最初は製作プロダクションの企画を採用し製作(下請構造は変わらないが)していたが、後によく言うことを聞く扱いやすい製作プロダクションだけを系列化におくようになり、ビデオやDVDで収益が上げられるものだけを製作するようになっていった。

そして、監督や脚本家の著作権は剥奪され、クリエーターとは名ばかりの単なる現場監督や図面屋に追いやられ、みすぼらしい現在に至っているのが実情だ。

かくして、傭兵たちはより劣悪な現場に赴いている。

「いやあ、現場があればいいですよ」なんて言いながら。




posted by 映画プロデューサー at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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