2009年08月03日

今更だが、テレビの時代を読む眼が劣化している

SMAPの香取慎吾主演ドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)の第1回視聴率が12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったとのこと。

先日、若いスタッフたちと雑談した際、すでにテレビは時代の最先端を走る仕事ではなく、もはやビジネスモデルとしても壊れかけているから、早く別な仕事に鞍替えしたほうがいいといったことがある。

そのときに、『こち亀』を例に挙げた。

「企画もキャスティングもまったく時代にあってなくて、とち狂った企画だと思うがどう?」ときいたら、ほぼ全員がうなずいていた。

テレビは今後も”垂れ流しメディア”として存続するが、クリエイティブなことやジャーナリスティックなこととは無縁になるはずだ。

もともとテレビとはそういう流通メディアであったのだから、それで十分なのだともいえる。

だが、若いスタッフたちは僕の意見にうなずいたものの、テレビにまだ期待(経済的?)をしている。

はっきりとはいわないが、小さなケータイ動画のコンテンツなんか本気でやってられないといった趣である。

かつての映画がテレビを電気紙芝居と馬鹿にしたように。

正直に言って、僕は多くのテレビ番組に対して生理的な嫌悪感すら抱いている。

特にドラマはすべてであるといってもよく、タレントで見せようとするスポーツ中継、美形タレントにデブ、ちび、アホ、オタク、ヤンキーなどのキャラをまぶしたバラエティ、同じような構成の政治をネタにした情報バラエティなども耐え難いものがある。

テレビは完全に時代を読めなくなっている。

かつては読もうとした時代もあったが、そんな人たちもいたが、成長神話と共にテレビは時代に寄り添って成長してきた。

時代なんて読む必要がなかった。

傍若無人、みんなで赤信号をわたった。


て、時代がけつまづいて先が見えなくなると同時に行く先を見失い、右往左往しているというのが今ではないかと思う。

もう20年以上前からテレビは時代を読もうとしなかったのだ。

時代の最先端を走っているとの思いだけでなく、自らが時代そのもであるとまで思い上がっていたから。



posted by 映画プロデューサー at 23:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 聞かれちゃいけない独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
■初回視聴率12.2%! 実写版『こち亀』初回大惨敗に頭を抱えるTBS−視聴者に見放された?
こんにちは。TBSの「こち亀」は、視聴率が思ったように伸びませんでした。これに関しては、いろいろ見方があると思うのですが、やはり、現在では社会が随分変わってきていて、個人主義礼賛から、人々の信頼関係、規範、ネットワークなどの社会を大事にしていこうというように転換しつつあるのだと思います。こうしたトレンドをうまく捕らえ切れなかったのが、敗因だと思います。ここに書いていると長くなってしまいます。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
Posted by yutakarlson at 2009年08月04日 11:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。