2006年01月16日

10、外道丸の逆襲・パート1

怒りが収まらないのは、預かり知らぬところで関白邸を襲ったとされ、単なるお尋ね者から朝敵に格上げされた熊が瀬の者と、女を攫って肉を食らい血潮を飲むという酒呑童子に祭り上げられた外道丸である。

外道丸は、犬丸と猿丸を伴いすぐさま都に出て頼光邸を偵察したが、溢れる兵で近づくこともできないありさまだった。

しかし、ここでへこたれる外道丸ではなく、すぐに女と同衾する検非違使別当の屋敷に向い、素裸の別当を攫って山中に戻った。

検非違使別当とは言いながら、武家とは違って所詮貴族の高官でしかない。

外道丸たちが監禁して焼け火箸を突きつけると、別当は綱の非道をあげつらいべらべらと吐いてしまった。

事情を知った外道丸は、別当を贈り物の箱に詰めて頼光邸に送りつけた。

そして、頼光たちが贈り物を開けて裸の別当を発見した頃には、外道丸は犬丸と猿丸に加え熊が背の若者を引きつれ、頼光が保持する金山へと馬を走らせていた。

別当の引きであった検非違使・坂上次郎は、関白邸襲撃の祭に警護にあたらせられていたが、今では頼光が組織する兵の武将として金時の配下に組み入れられていた。

次郎は、綱と金時に呼びつけられ、別当の首と手足をバラバラに斬り、誰だかわからぬようにして野犬にでも食わせろと命令された。

その次郎が泣き泣き命令を実行しているときには、外道丸たちはすでに金山にたどりついていた。

闇に乗じて崖を下り、毒矢で見張りの者を倒し、金山を警備する武者だまりに殴りこみ、外道丸がちょうど泊り込んでいた占部貞光の胴を薙ぎ払い、犬丸と猿丸が罪人たちを解放して馬と武器と大量の金を奪っていた。

その朝、金時が率いる勅命軍は皆の期待を背負って頼光邸に集結していた。

頼光は大勢の兵を眺めながら上機嫌だったが、そこに金山からかろうじて抜け出した血みどろの武者を乗せた早馬が到着し、貞光の死と金山が外道丸たちによって落とされたと報じた。

頼光と綱は、余りの報告に愕然とするばかりだった。

そしてその頃、弥次郎たちはより深い山中に逃げ込み、外道丸たちは新しい仲間(罪人たち)を増やして、牛に大量の金を積んで京の都に向っていた。
posted by 映画プロデューサー at 22:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 酒呑童子ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by e-アフィリ at 2006年01月16日 23:16
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