2006年01月16日

9、酒呑童子、関白邸を襲う

それから間もない夜、ちょうど外道丸がりゅうとの間で結婚式を上げてはじめて結ばれた夜に、関白邸は般若の面をつけた女に率いられた酒呑童子と名乗る覆面の一団に襲われた。

渡辺綱が言った通り二千両の砂金が盗まれ、『御堂関白記』執筆中の道長を大いに驚かせて、ちょっと多かったが雑色及び検非違使の放免たち十数人余りが殺傷された。

この事件は、綱の狙いどおり都中をあっと驚かせ、また内裏でも大きな問題となった。

そしてこの事件で、源頼光ははじめて後一条天皇に拝喝を許された。

御簾を隔て間接的にしか話はできなかったが、帝に問われた頼光は、この賊を酒呑童子が率いる熊が瀬の一味と決め付けた。

その上で、酒呑童子を女を攫ってはその肉を食らい血潮を飲む鬼のような者だと証言し、帝をはじめ居並ぶ公卿たちを大いに震撼せしめた。

勅命は、関白道長の助言により即日発せられ、頼光が都に兵を組織しその討伐にあたることになった。

こうして、頼光は願ってもない状況を得て都に兵を構えることができた。

いたるところから兵が集まり、頼光の元には公家たちが多大の贈り物をよこしてきた。

そして、頼光はこのときとばかりに、改めて四天王に役割分担(政治、経済、軍事、国司)をして組織の拡大を図り、名実ともに綱を自分の後継者として総大将にすると言明し、坂田金時を勅命の侍大将に据えて酒呑童子の討伐に赴かせようとした。
posted by 映画プロデューサー at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒呑童子ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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